良好な韓日関係目指して

日韓親善協会中央会 日韓パートナーシップ宣言25周年記念セミナー
日付: 2023年12月05日 12時25分

 日韓親善協会中央会は11月29日、都内で「21世紀に向けての"日韓パートナーシップ宣言"25周年記念セミナー『次世代に向けてのパートナーシップの意義』」を開き、関係者ら約130人が参加した。10月にソウルで行われた合同親善大会に続き、日本での開催となった。繰り返されてきた対立に終止符を打つことを目的として、韓日両国の公式外交文書に初めて歴史認識が盛り込まれた同宣言の意義を再評価した。

 森英介副会長が開会の辞を述べたあと、河村建夫会長が「コロナ禍が去り、日韓両国の交流も活発化している。この流れを高めて、持続していきたい」とあいさつした。韓日親善協会中央会の柳興洙会長は「日韓パートナーシップ宣言の精神を発展させ、未来世代に豊かな時代を引き継ぐ」と誓いを新たにした。
1998年に金大中大統領と日韓パートナーシップ宣言を署名した小渕恵三首相の次女である小渕優子衆院議員は「父のつくったものが力強く残っていることは、うれしくありがたいこと。『つくったから終わりではない。そのとき、そのリーダー、国民がよりよいものにしていく』と言っていたが、そのとおりだろう。父が見たかった日韓関係をつくりたい」と述べた。
元韓国富士ゼロックス会長でアジア・ユーラシア総合研究所評議員の高杉暢也氏と、世宗研究所日本研究センター長の陳昌洙氏がそれぞれ基調講演を行った。
高杉氏は「21世紀の日韓関係…隣の国はパートナー実現に向けて」と題し、韓日両国を取り巻く国際環境を踏まえながら、日韓パートナーシップ宣言について、「健全で安定した日韓関係を築くための羅針盤の役割を果たしている」と評価した。
陳氏は「日韓協力 金大中・小渕宣言2・0の基盤を築くために」として、発展的な両国関係のための提言として、経済安全保障の早期協力、インド太平洋戦略に対する協力の強化などを挙げた。

記念セミナーであいさつする日韓親善協会中央会の河村建夫会長


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