偵察衛星発射

南・北韓が競争
日付: 2023年12月05日 11時23分

 北側が先月21日の深夜、偵察衛星「万里鏡1号」を新型衛星ロケット「千里馬1型」で発射し成功した。
韓国当局は、北側の偵察衛星発射直後の22日午後3時、「9・19南北軍事合意」の1条3項の軍事境界線上空飛行禁止区域設定の効力を停止させた。北側も翌日、「9・19南北軍事合意」の破棄を宣言、同合意で破壊した非武装地帯内のGP(11個)を復元、重火器を配備している。
平壌側は2日、「朝鮮中央通信」を通じ外務省と国防省の代弁人談話を発表、韓米日と豪州の制裁措置や米宇宙軍関係者の北韓偵察衛星不能化措置可能性の言及などを非難、対応を警告した。
平壤の国家航空宇宙周期術総局も4日、米国が韓国の偵察衛星発射は庇護していると非難した。
平壌の労働新聞は3日、偵察衛星「万里鏡1号」が偵察任務に着手したと報道した。労働新聞は「国家航空宇宙技術総局の偵察衛星運用室が2日から任務に着手した」と報道。また、「偵察衛星運用室」は独立した軍事情報組織で、任務遂行を通じて獲得した情報は労働党中央軍事委員会の該当常設執行部署に報告、指示によって国家の 重要部隊と朝鮮人民軍偵察総局に提供されると報道した。
北側はグアムの米軍基地や米核空母、ハワイの真珠湾海軍基地などの衛星写真を金正恩が点検したと伝えたが、撮影写真は公開したことがない。
韓国も北側に対応、初の偵察衛星を2日、米空軍基地で発射し成功した。


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