「修能」難易度で議論

塾側が「キラー問題」訴え
日付: 2023年11月21日 12時57分

 2024年度大学修学能力試験「修能」(日本の大学入学共通テストに相当)が16日に実施された。韓国全土1279の会場で、50万4588人が受験した。
韓国教育放送公社(EBS)は「修能」実施日の当日に、難易度についての調査結果を公表した。
回答者2764人のうち85・9%が「難しかった」と答えたと発表。科目別では国語で「非常に難しかった」と答えた受験生が64・5%、「やや難しかった」が23・2%で、主要科目のうちで難しかったと回答した受験生の割合が最も高かった。
一方で、鍾路学院は実施翌日である17日、数学の出題で「キラー問題」に該当する設問があったとした。塾生の試験結果の分析から正答率を試算し、9月に行われた模試や過去の傾向とも照らした意見書を提出した。EBSも「修能」の出題機関である「韓国教育課程評価院」も、「数学Ⅱ成就基準に適合する問題」と説明し、学院側の主張を受け入れていない。教育部も20日に同様の立場を表明。
「キラー問題」の定義が依然として曖昧なままであるというのが問題の根本だが、現状では「キラー問題」の有無に関わらず、今年の「修能」出題の難易度を巡って議論が揺れている。
「修能」の結果は、来月8日に各受験者に個別で通知される。


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