世界最古で世界最長のベストセラーと言われるバイブル(聖書)によれば、イスラエル人とアラブ人は皆アブラハムの子孫であり血族関係であることが分かる。紀元前1900年のアブラハムがキリスト教では信仰の先祖であり、ユダヤ教ではイスラエルの先祖であり信仰の先祖だ。イスラム教でもアブラハムは信仰の先祖である。アブラハムは後妻のハガルが産んだ長男のイスマエルを得て、彼がアラブ人12支派の先祖となる。本妻サラから生まれた次男のイサクはイスラエル12支派の先祖となる。本妻が産んだ次男イサクはアブラハムの後継となり、大部分の財産を受け継いだ(旧約聖書創世記25:5~6)。
結局、中東紛争は血族間の争いであり宗教葛藤である。もともと血を分けた血族の間には「近親憎悪」心理が潜在し、葛藤と紛争が絶えないことが分かる。このような葛藤はイスラエルとアラブの関係だけではない。英国とフランスは王朝が婚姻で結ばれた血族関係である。にもかかわらず、30年戦争、100年戦争を繰り返した先例がある。アメリカ新大陸に移住した英国人は祖国イギリスに対抗して独立戦争をした先例を残した。
歴史をさかのぼれば、旧石器時代から三国時代にわたって日本列島に移住した韓半島からの渡来人たちは先祖の国、韓半島を数回にわたって侵略した歴史がある。心理学的に血縁である親戚・兄弟関係は「近親憎悪心理」が根底にあり、韓日感情の原点もそこに遠因がある。
現在の上皇陛下は、2002年日韓ワールドカップ共同開催の時、「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であることが『続日本紀』に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」と述べられた。ちなみに、日本人とユダヤ人は渡来系のハーフが多いから頭が良いと言われる。
ノーベル賞も人口13億の中国は一人だけ(5人外国籍)であり、韓国は平和賞一人だけだ。しかし、日本は28人がノーベル賞を受賞した。オバマ元大統領とサルコジ元フランス大統領もユダヤ系であり、とくにブリンケン米国務長官とウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ系である。毎年ノーベル賞を独占するのもユダヤ系であり、ハーフには両親の優秀なDNAが遺伝していることが生物学者メンデルの法則によって証明された。
従って、アメリカの政界、財界、学界、金融、先端技術、メディア、映像芸術分野を動かしているのがユダヤ系であることが分かる。
先日、レバノンの首都ベイルートに駐在するハマス幹部は、レバノンニュースchとのインタビューで「北朝鮮はハマスと同盟関係にあり、いつか一緒に米国を攻撃する日が訪れるだろう」と発言した。さらに、「イランはICBMを持ってないが、北朝鮮は米ワシントンまで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有している」と述べた。
一方、ヒズボラはイランを通して北韓製RPG―7ロケットや対戦車兵器を導入しており、地下トンネルを通してガザ地区のハマス武装組織に武器を提供している。地下トンネルは延べ500キロメートルあり、北韓の地下トンネルと類似していることから北韓のトンネル掘削技術で掘ったことが分かる。北韓はイスラエルの報復が怖いから、これらを全面的に否認している。
現代戦争は、(1)サイバー攻撃(システム破壊、ハッキング、情報心理戦)↓(2)経済戦争↓(3)特殊戦(非対称戦)の様相を呈している。非対称特殊戦の先例は2004年4月22日、平安北道龍川駅の大規模列車爆発事件が挙げられる。この事件はイスラエルの情報機関モサドの工作として知られている。
また17年9月23日、北韓の豊渓里核実験場で震度2・6の人工地震が2回発生し、200人が埋もれ死亡した事例がある。翌日(9月24日)、北韓はイスラエルを強く非難しながら宣戦布告をした前例がある。18年2月23日には北韓の羅津、先鋒地区の精油所で大規模な火災が発生して15日間、炎に包まれた前例がある。従って、北韓はいつでもイスラエルの報復対象にさらされていることを再認識する。