「新韓は在日の故郷」

SGMA 在日同胞株主が参加
日付: 2023年10月31日 12時15分

 在日同胞の株主が集う新韓金融グループの「新韓グローバル経営研究会(SGMA)」が10月26日、ソウル市中区のホテルで開催された。新韓金融の晋玉童会長は同日、自らマイクを握り、株主に対しグループの経営状況について説明した。
晋会長は「新韓金融の自己資本利益率、すなわちROEは10・0%で、日本の金融各社のROE(6・6~8・0%)より優れている」と評価した後、韓日金融株の推移について各種のデータを用いながら比較した。
晋会長は「新韓の株価は生産価値に比べて低評価となっている」と述べ、韓国金融株の株価純資産倍率、すなわちPBRは0・38%(日本は0・69%)程度に留まっていると説明。加えて、「株主親和政策を強化していく」とアピールした。
「これまでの株主還元率は最高で27%だった。今年は自社株償却による株価引き上げをはかっており、年末には還元率35%に達する見通しだ。ゆくゆくは40%程度にまで増やすことを目標としている」
晋会長は他方、在日同胞による母国貢献の事例を紹介し「在日同胞による母国貢献は、愛国心はもちろん、『自身のルーツをたどる』ことが根底にあったと思う。新韓株も『財産』という枠を越え、在日同胞のアイデンティティーへとつなげてもらいたい。新韓=故郷、と感じてもらえるよう最善を尽くす」と述べた。
この日のSGMAには、およそ200人の在日同胞株主が参加した。
(ソウル=李民晧)
SGMAの会員らに対し新韓金融の経営状況を説明する晋玉童会長


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