無縁仏の法要営む

民団神奈川 横浜市の蓮勝寺で
日付: 2023年10月24日 12時17分

 民団神奈川は23日、横浜市港北区の蓮勝寺で、同胞無縁仏共同墓地の法要を営んだ。民団神奈川の李順載団長のほか、駐横浜総領事館の李ウォン植副総領事ら23人が参列。住職による読経のあと、参列者が慰霊碑に焼香した。
同寺で弔われているのは、身寄りのない無縁仏28柱。柴田敏夫住職から墓地の無償提供を受け、1947年に李誠七、村尾履吉の両氏が納骨堂を建立した。
村尾氏は、三ツ池墓地への朝鮮人無縁仏の埋葬活動に尽力するなど、社会福祉に務めてきた元海軍大佐。横須賀の「殉職者弔魂碑」建立にも貢献している。
老朽化が目立つようになった89年には、民団神奈川が有志による募金を集め、母国から搬送した石を使って納骨堂や外壁などを約800万円かけて改修した。
法要は53年から実施した記録が確認されている。80年代半ばごろまでは、年2回営まれてきたが、現在は年1回、旧暦9月9日に執り行われている。

 


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