ロシアと平壌の全面提携で対北制裁霧散

尹政権の一方的な米国追従の代価
日付: 2023年10月24日 11時39分

 尹錫悦政権のウクライナ支持と韓・米・日の同盟化を宣言した米国追従外交がブーメランとなって韓国の安保を襲ってきた。ロシアのラブロフ外相が平壌を訪問、韓・日・米がNATOをアジア太平洋地域に拡大することに対してロシアと北韓が共同対応することにした。これにより、北韓の非核化を目指した国際社会の対北制裁体制は完全に崩壊した。ウクライナ戦争を覆ってしまったイスラエル・ハマス戦争は、米国など西欧が停戦の仲裁を拒否したことで国際社会の対決は決定的となった。

 ハマスの野蛮な奇襲で始まった第5次中東戦争が新たな局面に入った。イスラエルの残酷な反撃、特にガザ地区に対する水と食糧と燃料の遮断や病院など民間施設への無差別な攻撃や、この行為を庇護する米・英など西欧の人種主義的な態度が、イスラム諸国はもちろん、グローバルサウス全体の激しい反感を買った。
特にアル・アフリ病院攻撃に対するバイデン大統領とネタナフ首相の嘘は、イスラエルを支持する西欧の孤立を決定的なものにした。イスラエルは、病院を破壊し数多くの難民を殺したのはハマスだと言い嘘の証拠まで捏造した。バイデンとネタニヤフの卑劣な嘘は世界を激憤させた。米国はウクライナに続き、またも致命的ミスを犯した。
そもそも100万人ほどの民間人病人や妊婦などを問わずを何の対策もなく2日以内に居住地を離れるようにと命令、安全地帯すら保障しない追放自体が大量虐殺だという非難が出るのも無理はない。
イスラエルはレバノンとシリアでも戦線を作っている。米国は空母2隻を地中海に展開したが、米国の空母はすでに実際的な抑止力にならない。空母に対応できる様々な手段が多くなったからだ。イランは17日、今後、米国GPSは使用しないと発表。イランは、2020年から中国のBeidou GPSを使うことで協定を結んだという。つまり、米国は軍事的にイランを統制できなくなった。
バイデン大統領は19日(現地時間)、イスラエルとウクライナに対し1000億ドルの支援予算を議会に要請すると発表した。
米国はすでに高価な遠征戦争や、代理軍を立てての消耗戦を続ける能力がない。むしろシリアとイラク駐留米軍は、規模も大きくなく、いつでも撤退を強いられそうだ。イラクのヒズボラ勢力は19日、米軍基地を攻撃した。人口の3・6%に相当する予備軍を動員したイスラエルは、長期戦ができる状況でないのに、レバノンとシリアとの戦闘を始めた。ガザ地区に対する地上攻撃も始めた。そしてイランに対して超強硬対応を予告している。ガザ地区への攻撃を許さないと宣言してきたイランも超強硬姿勢だ。
今、世界の大多数はパレスチナ独立国の建設を支持する。ネタニヤフと彼を支持する勢力は、戦争狂と映るだけだ。他国に制裁を加えてきた米国と西欧が、今はグローバルサウスと完全に分離され孤立に追い込まれている。一方、ロシアは、アフリカなどグローバルサウスに必要な支援を通じ戦略的に包容している。
ロシアは西欧諸国が発電所もほとんど建設しなかったアフリカ諸国の原子力発電を積極的に支援することにした。サウジアラビアのような大国の原子力発電まで極力妨害し、ともすれば「制裁」刀を振り回す「先進国」と対照的だ。
バイデン米大統領が18日、イスラエルを訪問したとき、プーチン大統領は北京を訪問、第3回一帯一路の首脳フォーラム記念式に出席していた。キエフ側は、プーチン大統領が北京訪問中に米国が提供した戦術弾道ミサイルATACIMSでロシアを攻撃した。
結局、ロシアは、米国の戦略を破壊せねばならない。特に、米国が東アジアでロシアを攻撃できないよう、米国の同盟である韓・日両国を牽制、圧迫する有効な措置として北韓との関係を画期的に進めたのだ。バイデン大統領は19日の演説を通じ、韓国と日本にウクライナ戦争に支援金を出すようにしたことを自分の業績として誇った。尹大統領は英国国王の招待で来月に予定された国賓訪問を楽しむ余裕などあるのか。

 

 


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