〝収穫の秋〟に警戒を

農作業時の事故が多発
日付: 2023年10月17日 13時04分

 韓国の消防庁は16日、昨年の農機事故による救急出動件数が最も多かったのが10月であったと、関係者に対し警鐘を鳴らした。秋の収穫期を迎え、事故が多くなるという。
同日に公開した資料によると、全体で1693件あった出動のうち、10月だけで234件(13・8%)が発生した。農機と車両の交通事故を除いた数値でもそれだけの数に上っている。
救急車両の移動にかかる所要時間を分析した結果、病院に到着するまでに要する時間が30分以上のケースが43%に達した。農作業の場所が主に病院施設から遠く離れており、注意が必要と改めて呼びかけた。
韓国の農業人口のうち、高齢者が占める割合は高く、重大な事故につながりかねない。搬送患者の年齢を分析した結果、51歳以上が90・2%で、そのうち61~70歳が33・1%を占め、最も高かった。
地域別では慶尚北道が360件(21・3%)で最も多かった。全羅南道255件、慶尚南道234件、忠清南道193件と続く。事故発生の時間帯は午後3~6時が最も多く、次が午前9~12時となっている。


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