「協力して街づくりを」

新宿韓国商人連合会 フォーラムに130人
日付: 2023年09月26日 12時46分

 新宿韓国商人連合会は21日、東京都新宿区で、「新大久保未来構築フォーラムin2023~新大久保の長期発展及び多文化共生に向けて~」(後援・在外同胞庁など)を開催し、市民ら130人が聴講した。
開会に先立ち新宿韓国商人連合会の鄭宰旭会長は「新大久保は韓国人にも知名度が高い。さまざまな国の人と力を合わせて街を良くしていきたい」とあいさつした。
地元関係者が次々と登壇し、これまでの新大久保での活動報告や提案を行った。新大久保商店街振興組合の武田一義事務局長は、さまざまな国の住民と協力してのイベント、街をきれいにするクリーン活動を実施したことを報告。「公衆トイレが少ないという声が上がっているので、アンケート調査をする」とより快適な街にするための対応策について語った。
桜美林大学ビジネスマネジメント学群のゼミ生は、起業によって地域連携をした活動について報告。淑徳大学経営学部観光経営学科のゼミ生は、歩行者天国の実施による地域活性化を提案した。
パネルディスカッションでは「多文化共生を踏まえた長期発展へ向けた具体的な道筋の模索」をテーマに多様な意見が出された。新宿区多文化共生推進課の桜本まり子課長は「新大久保は多様性に満ちた賑わいと交流の街だ。住民、店舗、大学が一緒になって課題解決をしている。全国のモデルケースになり得る」と期待を寄せた。
閉会のあいさつで新宿韓国商人連合会の呉永錫名誉会長は「初めて日本に来た頃はゴミの分別もできなかった。今では他の外国人に韓国人が教えるようになっている。大勢の方々の努力で新大久保は立派な街になり、感謝している」と締めくくった。


閉じる