学生の“夢”を発表

東京韓国学校で開催
日付: 2023年09月12日 13時04分

 東京韓国学校(鄭會澤校長)は9日、「第9回日本夢発表祝祭」(青少年夢発表祭)を開催した。一般的なスピーチ大会ではなく、本人の夢とそれを実現するための努力について、来場者に伝達する力量が、発表者には問われる。
主催は「私の夢国際財団」(本部米国、孫昌賢理事長)で、同団体日本支部が主管し、会場となった東京韓国学校と東京韓国教育院(河光民院長)が後援した。
学生たちによる発表に先立ち、統一教育委員中央議会の楊昶榮議長があいさつの中で、青少年に向け、未来に対する期待を述べた。続けて昨年の発表で1~3位となった東京韓国学校の高校生が今年の学生たちや当日の開催に向けてコメントを寄せた。
発表は、当日に体調不良で欠席した1人を除く、15人で行った。各自に4分30秒の制限時間が与えられ、モニターを利用した発表なども可能だった。環境として、伝達のために必要な資料を発表者が適宜用いることも許可されていた。
発表内容は多岐にわたった。低学年の学生たちによる発表では、パティシエ・ビットグラムデザイナー・パイロット・小説家・建築家・歴史学者などになりたいという、具体的な職業を示す内容が多かった。また、その職業に就くためのプロセスや志望動機を各自がしっかりと意識しており、科目としては何に力を入れるべきか、専門学校や大学はどこに進むかというところまで考え、到達点としての”夢”について計画を入念に提示する発表が多かった。
高学年の学生になると、医師を目指す複数人の学生たちは専門(ガン専門医・心療内科医・精神科医など)まで意識した発言をしていた。AIに負けない記事を書く新聞記者になりたいという、時流をよく捉えた夢を語った学生もいた。
また、「夢とは職業ではない」という疑問を提示する学生、韓国と日本の間に立つ苦悩を語る学生、北韓との統一のため、日本で暮らす自分が尽力したいと語る学生、世界平和のために活動する国連の機関で働きたいという学生など、来場者に感銘を与えた。
発表後の審査の間、学生たちによるダンスや太鼓が披露され、卒業生による伝統舞踊の公演があった。
審査の結果、11人に奨励賞、三等賞が2人、一等賞と二等賞を各1人が受賞し、15人の発表者全員に賞が贈られた。

発表後の全体集合写真


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