姉妹都市交流20周年

山梨県北杜市と京畿道抱川市
日付: 2023年08月15日 05時13分

 山梨県北杜市では6日、韓国の京畿道抱川市との姉妹都市交流20周年を祝賀する事業として、「浅川伯教・巧兄弟記念公園竣工式」を執り行った。会場となった同市の八ケ岳やまびこホールには両市の関係者約40人が集まった。
「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる」とハングルで刻まれた記念碑が抱川市の忘憂里共同墓地に存在するが、今回の記念公園整備事業によりレプリカが日本の郷里にも設置された。また、林業技師であった巧とゆかりの深い朝鮮五葉松も植樹された。
上村英司・北杜市長は式典での主催者あいさつで、公園に碑を寄贈した河正雄さんが松を発芽させ、比奈田善彦・浅川兄弟資料館長が育てた背景に触れながら、「今日植えた木が100年後に大きな松となり、韓日交流・友好のためのシンボルになれば」と話した。
祝辞を述べた金玉彩・駐横浜韓国総領事は今回の事業のために尽力した清水光・浅川兄弟を偲ぶ会長や、浅川力三・山梨県議会議員に感謝を伝え、関係者を労った。「韓日両国民が浅川兄弟の夢を共有し、自由民主主義をうたう国同士として協力していくのは当然」と語った。
続けて尹忠植・京畿道議会議員は、没後92年が経つ巧が韓国の山林緑化に貢献し、兄・伯教(のりたか)と協力して難しい時代だった韓国を2人が愛してくれたことに対し感謝を伝えつつ、両市の末長い交流・発展を祈念した。
竣工式の終了後、長坂総合スポーツ公園野球場で「(第12回)北杜ふるさと祭り」がコロナ禍以降4年ぶりに開催された。行事の冒頭、抱川市民俗芸術団による公演が行われ、会場は大いに盛り上がった。
白永鉉・抱川市長は公演前のあいさつで、「20年間協力し、互いの文化交流を尊重してこられたことに感謝したい。祭りを通じて両市・韓日でのより深い友好の発展を期待する」と述べた。

 

開会式のもよう

「北杜ふるさと祭り」で公演する抱川市民俗芸術団


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