ウクライナ戦争の次は⋯韓半島最悪のシナリオ

高永チョル 韓半島モニタリング
日付: 2023年07月11日 12時50分


ウクライナ戦争が膠着状態となり長期化している。
1950年6月25日、北韓の南侵で勃発した韓国戦争も3年間、長期化して53年7月27日、停戦協定によって現在の休戦ラインが設けられた。
韓国戦争は最初の1年間は双方が激しく武力衝突しながら釜山陥落のぎりぎり状態となり、仁川上陸作戦の成功で戦況が一変し北進統一を目の前にした。
しかし、中共軍の参戦により中部戦線で膠着状態の攻防戦が続く中、3年ぶりに停戦協定によって現在の休戦ラインが設定された。休戦ラインは中国・ロシアという大陸勢力VS日本・欧米という海洋勢力の力バランスを保つセンターラインになっている。サッカー上のセンターラインと同様だ。
ちなみに、ウクライナ戦争も最初はロシア軍戦車部隊がウクライナの首都キーウを一斉侵攻したが、ウ軍の激しい反撃を浴びて撤退せざるを得なかった。
さらに、ロシア黒海艦隊旗艦モスクバ巡洋艦がウ軍の対艦ミサイル攻撃で撃沈された。現在、ロシア軍はウクライナ東部地域とクリミア半島北部を占領・掌握しており、戦線は膠着状態で双方攻防戦が続いている。結局、ウクライナ戦争は韓国戦争と同じく双方攻防戦が続く長期戦の末、休戦協定で決着する見通しだ。
歴史は繰り返される。米国のレーガン大統領時代、国防長官を歴任したワインバーガー氏は著書『THE NEXT WAR』(次の戦争)を通じてこのように予測した。「もし大韓民国が滅亡すれば、スパイと金日成主体思想派の工作による内戦によってだろう」
ちなみに、SNSに公開されている韓半島の最悪のシナリオが話題を呼んでいる。光化門広場でろうそくデモ隊と太極旗勢力が激しく衝突する。ろうそくデモの叫びは尹錫悦弾劾、在韓米軍撤退、平和協定、終戦協定、連邦制統一。太極旗勢力の叫びは文在寅・李在明拘束、韓米同盟強化、金日成主体思想派の撲滅、自由統一。 
高度に訓練された北韓のスパイたちが韓国の警察服を着用し、韓国軍服で偽装してビルに上がる。そして、彼らは太極旗勢力ではなく反対側のろうそくデモ側に向かって照準射撃する。
ろうそくデモ隊の先頭に立った多くの人々が偽装スパイが撃った銃弾によって倒れていく。理性を失ったろうそくデモ隊は警察に駆けつけて銃を奪い、警官に向かって乱射し始める。 
全国に広がっている北韓の地下組織は左傾化した国民を扇動し、同時に民衆蜂起を起こす。さらに、国内にいる中国系朝鮮族100万人が加わる。5・18光州事態の時と同様に一斉に警察署と武器庫を襲撃し、武器を奪取して暴れる。すべての官公庁が占領され、大韓民国は内乱状態に突入する。
警察も軍人も米軍も、誰も防ぐことができないほど事態はあっという間に拡散する。韓国の内乱状態が拡大したこの時、北韓の特殊部隊が大韓民国を接収するために奇襲南侵を行う。すでに半分以上左傾化した国民は「金正恩万歳」を叫びながら人民軍と金正恩歓迎行事を行う。 
このように大韓民国は取り返しのつかない連邦制統一に進むことになる。内部の反発を抑えるために、すべてのメディアを通じて声明が発表される。すべての公務員はそのまま維持され、治安秩序もそのまま維持されるだろう。
すべての国家権力を掌握した北韓は本性を現す。金正恩と労働党に好意的でない市民一千万人を虐殺する。共産主義の実体を知った国民は、船に乗って日本へ脱出する。一千万人ものボートピープルが海を漂う第二のベトナム戦争が再現されることになる。 
これは小説の中の話ではない。今回、尹錫悦保守右派政権へ政権交代がなされなければ、すでに起こったはずだ。日本は国会でこの事態を想定し、韓国難民受け入れ対策を論議している。
昨年の大統領選挙で米軍撤退を主張した李在明を支持する国民の数が1614万人に達した。米CIA長官と国務長官を務めたポンペイオ氏は、韓国メディアとのインタビューで衝撃的な発言をした。
「今の状態なら、次の戦争は大韓民国で起きるだろう」


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