「お客様が誇る新韓」へ邁進

内部統制強化で信頼築く
日付: 2023年07月11日 12時24分

 「お客様が誇る新韓」になるためのアクションプランが始動した。
新韓金融グループトップの晋玉童会長は、創立記念日の7月7日に合わせ「内部統制責務構造MAP」を早期に導入することを発表した。
晋会長は、系列会社の社員講演会に登壇し「グループが持続可能な成長を果たすためには徹底した内部牽制と検証を通して、業務の全フェーズが正当化されなければならない」と強調。続けて「財務的なトップではなく、お客様から認められることこそが真の一流だ。投資商品(ファンド不完全販売)問題に対し真剣に省みながら、社会的ニーズよりも厳しく内部統制を行い、これをベースにお客様と社会から認められる『一流新韓』を目指そう」と語った。
新韓金融は創立日である1982年7月7日を記念し、この日を含む1週間を「新韓カルチャーウイーク」としている。同期間中、系列会社ごとに「新韓文化」の伝承を目的としたCEOのリレー特別講演を実施する。
晋会長が言及した「内部統制責務構造MAP」とは政府が導入を発表した制度で、金融系企業の役員に対し、担当業務に伴う内部統制の責務を配分し、責任の所在を明確にするための指針だ。これは英国やシンガポールなどで実施されている制度で、金融系企業の経営文化を改善し、消費者保護の体制を定着化させる上で有効であるとされている。
「責務構造MAP」の導入に対し金融業界では、業務プロセスが厳格化されることで営業実績の低下を招くとみられており、新韓金融の内部でも懸念の声が上がっている。
それにも関わらず新韓金融が同制度の早期導入を進めるのは「お客様を優先的に保護することで、信頼を確固たるものにできるなら長期的には社の利益になる」と見込んでいるからだ。
一方、新韓銀行は3日に定期人事異動を実施。「内部統制強化」と「営業現場支援」に焦点を当て改編したと明らかにした。このため、本部部署と支店で長く勤務を続けている社員を中心に異動を行った。異動規模は前年同期比で約26%増加した。
丁相赫銀行頭取は「正しい経営をモットーに、お客様との信頼関係構築に重点を置いて人事異動を実施した。お客様が誇る新韓になれるよう努力していきたい」と話した。
(ソウル=李民晧)

新韓金融の創立記念日を迎え、社員に講演を行う晋玉童会長

 

 

 

 

 

 

新韓銀行創立41周年記念式(中央が丁相赫頭取)


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