朝鮮通信使船を復元

8月に対馬へ初航海
日付: 2023年06月27日 10時41分

 韓国文化財庁の国立海洋文化財研究所は19日、朝鮮時代に使臣らを乗せて日本を往来した通信使船を復元した船で大韓海峡を渡り、8月5・6の2日間にわたって日本で開催される「対馬厳原港祭り」に参加すると明らかにした。
「対馬厳原港祭り」は1964年に始まった。夏の風物詩として60年余り開催してきた歴史を持つ、対馬三大祭りの一つである。80年に韓国では朝鮮通信使行列振興会が発足し、同祭りで長年にわたり通信使の行列を再現してきた。
発表に先立つ17日、海洋文化財研究所は対馬市役所会議室で釜山文化財団、対馬市、厳原港祭り振興会と、同祭りに通信使復元船が参加するための業務協約を締結した。
1811年の第12次使臣らの運航以後212年ぶりに復元船が大韓海峡を渡る瞬間を記念し、4団体では「誠信交隣」の足跡を探す協力体系を構築することとなった。
復元船は2018年に韓国で建造されたが、19年と20年はコロナ禍や韓日関係の悪化により来航を見合わせていた。今回が初の来日航海となる。


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