文化通して韓日交流 「つながる韓国2023」

3日間にわたり多彩なプログラム
日付: 2023年06月20日 12時53分

 音楽やグルメなど文化を通して韓国との交流を深めるイベント「つながる韓国2023 YOKOHAMA to KOREA」が14~16日、横浜市中区の同市役所アトリウムで開催された。横浜では初めてとなる韓日交流イベントで、尹錫悦政権発足以降、日本の自治体と韓国の領事館が共同で開催した初の大規模行事。3日間で約1万人が来場し、韓日の友好交流を深めた。

 駐横浜大韓民国総領事館主催・横浜市共催で14~16日、「つながる韓国2023 YOKOHAMA to KOREA」が横浜市役所アトリウムで開催された。
今回の催しは尹錫悦政権発足以降、日本の自治体と韓国の公館が共同で開催した初の大規模市民交流イベント。
韓日両国間の相互理解と友好促進を図るべくKPOPライブショー、韓国メイクのデモンストレーション、テコンドーの実演など多彩なイベントが3日間にわたって繰り広げられた。
14日に行われた開催式には横浜市及び市議関係者、在日同胞関連団体、台湾駐日経済文化代表処関係者、一般市民など約150人が参加した。
開会式では駐横浜総領事館の金玉彩総領事、山中竹春横浜市長の挨拶に続き、日韓議員連盟会長で、横浜市議から政治人生を始めた菅義偉前首相からビデオメッセージが寄せられた。
「先月、日韓議員連盟会長として初めて訪韓し尹錫悦大統領と面談した。首脳間シャトル外交が再開され両国間の交流が活発になる中で外国人観光客の3分の1を韓国人が占めている」と韓日友好の機運が盛り上がっているとし「今回の行事がKPOPと韓国料理など韓国を知る意味ある機会になり、両国の相互理解増進と関係深化に重要な役割を果たすと確信する」と今回のイベントの意義を語った。
その後、日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長の祝辞などが続き、日本政府の今回のイベントに対する関心の高さが伺われた。
開会式が開かれた14日は、韓日女性6人組アイドルグループ「PURPLE KISS(パープルキス)」の公演、韓流歴史講演、古家正亨さんによるトークショー、韓国ドラマ『美しき日々』の主題歌でも知られる韓流歌手「ZERO(ゼロ)」の公演なども行われた。
同公演では関西からファンクラブの会員が訪れ、舞台で一緒に踊ったりなど熱気にあふれたものとなった。
2・3日目には「韓日伝統音楽めぐりあいコンサート」、日本人のKPOPカバーダンス、韓国メイクデモンストレーション、「PURPLE KISS」の公演、テコンドー試演、カンタービレ合唱団による歌の披露などが行われた。
また、会場には最近日本で話題となっている現代自動車の電気自動車「アイオニック5」とLGエレクトロニクスの最新型テレビなどが展示され、来場者の注目を集めた。
日本人女性に人気がある韓国化粧品販売と化粧試演コーナー、韓服体験と伝統工芸体験コーナー、キムチなどの韓国食品試食コーナーなども準備された。
駐横浜総領事館は「3日間で来場者は約5000人程度。会場外で立ち見していた人や、屋外で韓国料理を楽しんでいただいた方も含めると、ほぼ1万人の方に今回のイベントを楽しんでもらえた。イベントはもちろん、物販や広報ブースも予想以上に大盛況だった。韓国料理コーナーは数時間で食材が底をつき、何度も店に戻って補充するなど好評だった。来年度も状況が許す限り、肯定的に開催を検討していきたい」と語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐横浜総領事館・金玉彩総領事 尹政権が発足して1年余、韓日関係が改善へと大きく動き出した。今年に入り韓日首脳によるシャトル外交も復活した。市民同士の交流も活発化している。文化交流に一方通行はない。市民・文化・観光交流などが広がり、両国民がお互いに尊重し信頼しあう関係に発展することを願っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

山中竹春横浜市長 日韓友好の機運が盛り上がるなか、今回のイベントは大変意義があると感じている。横浜市は釜山、仁川、ソウルをはじめ韓国の各都市と交流を重ねてきた。横浜には1万2000人の韓国人が住んでいる。横浜と韓国、そして韓日の若い世代のさらなる交流へとつながることを期待している。


閉じる