編集余話

日付: 2023年06月20日 12時30分

 2013年のデビュー当時、彼らがここまでの飛躍を遂げるとは、誰が想像できただろう。米国のビルボード第1位を獲得、3年連続で米グラミー賞にノミネート、最新のシングル曲は92カ国・地域のiTunesでトップ、スポティファイの最新チャートでも1位を記録した▼BTS。数多くのKPOPアイドルグループの中でも、トップをひた走る7人組だ。彼らは韓国やアジアという枠にとどまらず、世界的なアイコンといえる▼デビュー10周年を記念した約2週間のイベント期間中には、世界各国から40万人のファンがソウルに集まった。期間限定の宿泊プランを企画したホテルには問い合わせが殺到し、明洞の主要ホテルは満室となった▼ソウル市とソウル観光財団は、BTSと関連する市内の名所13カ所を案内する地図を製作。チェジュ航空はメンバーの写真をあしらった航空機を運航するなど、さまざまなイベントを実施している。現代百貨店のザ・現代ソウルではBTS公式グッズが販売され、ロッテシネマのワールドタワー館にはスタンプゾーンが設置されるなど、パートナー企業とのイベントも催される▼17日の「2023 BTSフェスタ」を中心とする、約2週間のイベント期間中に訪韓すると予想される外国人のうち、最多は日本人だ。思えば韓日関係が史上最悪ともいわれた時期でさえ、KPOP人気は衰えなかった。ポップカルチャーが韓日親善に貢献したのは間違いない。その最大の功労者として挙げられるのもBTSであろう。


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