新解釈日本書記「続」応神 幻の大和朝廷 第3回

日付: 2023年06月13日 12時14分

 倭国の最初の神とされる国常立=天御中主は、葦の精霊であった。そのことは、アマゾン電子書籍ハンデウン著『小説日本書紀1天地開闢 日本最初の神は葦の精霊』で述べているので参照願いたい。目次は次の通り。
「葦の芽がクニトコタチ(国常立)になった」「ワッシらはアシカビ(葦牙)の兄弟」「なんで名前が違うんじゃ」「ウマシアシカビヒコジ(可美葦牙彦舅)とは何者じゃ」「なに、アマミナカヌシ(天御中主)じゃと」「神世7代とはなんじゃ」「男神が子供を生んだじゃと」「東夷民族の淵源はインダス川流域」「ガイアはカオス(混沌)から生まれた」「トヨウケ=ミナカヌシ=クニトコタチじゃと」「ワッシらは作られた神じゃ」「葦原は東夫余の意というんじゃが」「ワッシを祀る子孫がいるんかのお」「日本列島は韓半島からの渡来人が開拓したんじゃ」「韓半島経由の史実を無視して中国に飛ぶんじゃ」「ワッシらは京都の丹後を始原にしているかも」「ホアカリ(火明)=ニギハヤヒ(饒速日)を抹殺した記・紀」「とどのつまり檀君朝鮮が原郷じゃ」「ワッシらは鍛冶屋一族かのお」「コノハヒト(木の葉比等)が隠岐に」「ウマシアシカビヒコジは物部氏の太祖かのお」「トヨウケは鍛冶の神様かのお」「オモタル・カシコネは伽耶諸国が出自かのお」「オモタル・カシコネは三島大明神というんじゃが」「高天原3柱は夫余種族の原郷の神じゃと」「ミナカヌシ=クニトコタチの実際はトヨウケじゃ」「クニトコタチ(国常立)を祀る神社」「日本書紀は国常立で古事記は天御中が最初の神」
目次でおおよその察しがつくと思うが、倭国の最初の神が、葦の精霊であったということは、倭地が葦に覆われた原野であったことを意味している。つまり葦原ということで、その原野に縄文人が散在していたに過ぎない。その縄文人を日本人の源流と頑なに主張する向きもあるのだが、現在の日本人の源流は弥生人にあることが考古学的に立証されている。弥生人とは韓地からの渡来人を意味している。
葦原中国は、弥生人が創った国のことを意味する。葦原中国においては、弥生人が縄文人を淘汰した場合もあったろうし、共存した場合もあったろうが、主導権は弥生人が握り、生殺与奪の権限を、時には友好的に、時には無慈悲に行使したと思われる。

■日本国は京都丹後半島から始まった

その弥生人の始祖、つまり、日本の国を造ったとされるのがイザナギ(伊奘諾)だが、『日本書紀』に目を通しても、その実像ははっきりしない。島々を生んだ神なのか、マグワイをして子供を生んだ人間なのか、はなはだ曖昧なイメージだ。


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