編集余話

日付: 2023年06月13日 10時57分

 共に民主党の李在明代表は8日、駐韓中国大使・海明氏と面会した。大使は「今の中韓関係は難しい状況」と述べたうえで、その責任は中国にないと言い切った。さらに「(韓国は)必ず後悔する」と、尹錫悦政権の韓米同盟を中心とする外交を批判した▼一方の李代表は、福島原発処理水への共同対応を大使に求め、「汚染水放流には決然と反対する」と意見が一致した。面会の模様は共に民主党の公式ユーチューブを通じてライブ中継された▼李代表が、中国側と手を握るのは不可思議だ。中国に55基ある原発は、そのほとんどが韓国西海の対岸にある中国の沿岸部に集中している。ここから排出されるトリチウムの量は福島原発からの排出量の50倍に達するとの研究結果もある▼福島第一原発の処理水を問題視する一方、中国からの処理水には注文をつけない。共通の敵に対して「テーマ」を設けることで、より共闘しやすくなるということだろう。左派および中国・北韓はより連携を密にして自由民主主義勢力に対抗していくだろう▼対日問題としては、冒頭の「福島原発処理水」や今年100年を迎える「関東大震災朝鮮人虐殺事件」であろう。今後、市民を巻き込み問題化していくと思われる。不安を煽り、正義を語り、市民の情緒に訴えていくのが左派のやり口。科学的根拠に乏しいことを問題化した例といえば、15年前のBSE騒動だ。いま、韓国は米国産牛肉の最大の輸入国になった。左派のキャンペーンに踊らされるのはもういいだろう。


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