編集余話

日付: 2023年05月30日 12時34分

 25日、韓国の国産ロケット「ヌリ号」が打ち上げられた。搭載されていた試験衛星は無事に軌道へ投入され、衛星との交信にも成功。独自開発のロケットによる実用衛星の軌道投入は、日米などに続き7カ国目だ▼尹錫悦大統領は「宇宙強国のG7入りを宣言する快挙だ」と讃えた。韓国は他国に比べて宇宙開発の分野では後発国となる。だが先進国を追い、肩を並べ、世界トップとなった産業分野も生み出してきた▼尹大統領は昨年、「宇宙航空庁」の設立を宣言。要は「韓国版NASA」である。さらに海外の優秀な人材を登用するため、外国人や複数国籍者の任用を認め、年俸上限も撤廃した▼今回の試験衛星の軌道投入には、韓国の民間企業も参加した。今後、韓国の宇宙開発は政府機関と民間企業が一体となって進められるだろう。「漢江の奇跡」も、官民一体となった経済戦略であったことは論を待たない▼韓国宇宙産業が世界トップに立つのは決して夢ではないとの声も聞かれる。だが、先頭を走る米国とは雲泥の差があり、今は一笑に付されるだろう▼米国の宇宙開発の黎明期、その礎を築いたのはドイツ人科学者だった。アポロ計画でロケット開発を担当したベルナー・フォン・ブラウン博士は、ナチス親衛隊時代、V2ロケットを開発した人物。軍用ロケットも産業用ロケットも根幹技術は同じだ▼韓国軍事産業の飛躍は著しい。4年後に世界防衛産業「4強」入りという目標に向かい進んでいる。韓国の宇宙産業が大きく飛躍する日も近いだろう。


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