ATMの犯罪防止機能を強化

新韓銀行
日付: 2023年05月23日 10時19分

 新韓銀行(丁相赫頭取)は、ボイスフィッシング防止システム「AI異常行動探知ATM」の機能を大幅に強化したことを明らかにした。
本ATMは、顧客の行動分析技術を利用して様々な取引パターンを学習、関連データを分析し、ボイスフィッシングなどの金融犯罪を未然に防ぐことのできるシステムだ。こうした技術をATMに取り入れたのは韓国の市中銀行では初めて。
例えば顧客がサングラスや帽子を着用して預金の引き出し・振替を行おうとした場合、異常を検知して顧客に注意のアナウンスを流し、本人確認などの手続きを求める。
新韓銀行は、デジタル技術によってボイスフィッシングをモニタリングするプラットフォームを装備することに成功。本技術は、AIのディープラーニング機能を利用し、ボイスフィッシングと疑われる情報を抽出。類似のパターンを見つけてリアルタイムで犯罪を防止するシステムだ。
新韓銀行の担当者は「プラットフォームとATMをつなぎ、顧客をボイスフィッシングの危険から二重で守ることができる。より安全に金融取引ができるよう、今後も様々な探知システムを構築していく」と述べた。
新韓銀行は2021年以降、犯罪防止システムにより1万415人の資産計1143億ウォンをボイスフィッシングから守ることに成功している。
(ソウル=李民晧)

 


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