仮想人間SNSで活躍

外見至上主義の懸念も
日付: 2023年05月16日 10時41分

 仮想人間のインフルエンサーが活躍を続けている。インフルエンサーとは、ツイッターやYouTubeなどのSNSで多くのファンを抱え影響力が大きい人々のことだ。
世界のインフルエンサー市場が2020年の10兆ウォンから25年には27兆ウォン規模に拡大すると予想されている中で、人間と仮想人間との興味深い対比がある。人間のインフルエンサー市場は7兆6000億ウォンから13兆ウォンへと約2倍の成長が見込まれているが、仮想人間のそれは2兆4000億ウォンから14兆ウォン規模と6倍近い。つまり、25年には人と仮想人間の市場規模が完全に逆転するという予測だ。
仮想人間は現実には存在しないが、個性的な世界観に裏打ちされたライフスタイルを作り上げており、ファンや広告主にダメージを与える「事件」を起こす危険性が全くないことなどが人気の理由だ。韓国の仮想人間開発技術は世界でも定評がある。エンターテインメントをはじめ、韓国ブランドをリードする主要な原動力になると期待も大きい。
一方で課題も存在する。最も懸念されているものとしては、非現実的な外見至上主義を助長する可能性だ。仮想人間は8等身体型で外見は永遠に老けない。生身の人間の「年を重ねながら自然に変化する人生」に共感が集まっていることも忘れてはならないとの指摘は的を射たものだ。


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