編集余話

日付: 2023年03月07日 12時32分

 文在寅政権下で戦後最悪ともいわれた韓日関係だが、当時から「官製反日」との指摘があった。それを示すかのように、昨年末から訪日韓国人が急増。日本のアニメ映画「スラムダンク」は大ヒット。「No Japan」運動はもはや過去のものである▼政治面でも両国に歩み寄りが見えている。尹錫悦大統領は3・1節で日本を「パートナー」と呼び、協力を訴えた。日本では菅義偉前首相が、超党派の日韓議員連盟の会長に就任することが分かった。徴用工問題も大詰めを迎えた。今後、両国が協力体制を強めることができるのかは注視しなければならないが、両国政府とも関係改善のために動き始めたことは確かだろう▼一方、懸念すべきは韓日両国の左派団体の動きだ。民団中央会館で行われた3・1節記念行事には、あろうことか尹美香議員が参加した。韓日親善をうたう民団が、韓日関係悪化の一因となった議員を呼ぶのだから、そのセンスが疑われる▼尹氏をはじめとする韓国の議員団はその後、在日本韓国YMCAで記者会見を行い、日本政府が佐渡金山の世界遺産登録を再申請したことは非常に欺瞞的な行為だと批判した。今年は関東大震災100年を迎えるが、多数の朝鮮人が虐殺されたことを、徴用工・慰安婦問題に次ぐ韓日間の新たな火種にしようと動いているとの噂も聞こえる▼植民地期の韓日の問題は、1965年の韓日基本条約で解決済みだ。過去の問題ではなく、現在の問題、未来のために韓日の協力の在り方を考えるべきだろう。


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