建国74周年を迎える今日、大韓民国は建国期と同じ左右内での戦争状況が再現している。大韓民国は順調に建てられた国でない。韓半島に自由民主共和国を建てた建国革命は、巨大な抵抗と難関を突破しながら推進されたものだ。この建国革命は74年が過ぎた今でも依然として内外の激しい抵抗と挑戦を受けている。
建国史を知っている国民は、混乱し不安にかられている。難局を克服する使命が与えられた最高司令官の尹錫悦大統領のリーダーシップが見えないためだ。尹大統領は、大韓民国の建国を否定する文在寅集団が残した巨大な積廃清算に着手せず、時間を無駄にしながら従北左翼・守旧反動勢力に反撃の機会と口実を与えている。
尹大統領に対する支持率が低いのは自業自得だ。極左反逆政権まで許してしまった第6共和国の悪夢を清算しろ、という歴史的使命、自分の運命を必死に回避している。金正恩の核恫喝まで動員したハイブリッド戦争に決然と対応せず、ポピュリズムで支持率を維持しようとする幼児的姿勢で臨んでいるためだ。尹大統領のために戦う覚悟を持っていた保守右派まで批判的に観望するようにした。
尹大統領を支持した国民たちは、従北極左勢力が犯した巨大な不正・不法を捜査せず、さらに国家の土台を破壊した不正選挙を放置している尹大統領の態度を、到底納得できない。尹錫悦は偽の検事だったのか。
文在寅集団の反逆犯罪、彼らが残した反逆の積廃はあまりにも明白で重い。文在寅は、国際社会も公憤した「反人道犯罪」を犯した。彼が人間として脱北者たちのYouTubeの訴えを一度でも見たなら、脱北漁民を死刑台へ帰せなかったはずだ。反乱罪と与敵罪の証拠もあふれる。憲法を攻撃(社会主義憲法制定を画策)し、連邦制を宣言(金正恩を「道連れ」と呼んだ9・19平壌演説)するなど証拠があふれる。特に、中共のための「終戦宣言」工作は許せない反逆だ。与敵罪で処罰されなければならない。
だが、権力の核心部には「5・18精神」や「盧武鉉精神」を云々する荒唐な精神状態の者が布陣している。尹大統領は、国民がなぜあなたを大統領に選んだのかを考えて欲しい。大韓民国の主権者である国民は、尹大統領に憲法遵守と守護を命じる。
尹錫悦は、憲法を守護、遵守せねばならない大統領の使命を忘れている。彼は憲法の前文に入れたいほど光州5・18精神に執着している。だが、これは憲法違反だ。尹大統領が影響を受けた大韓民国建国に対する否定的なイメージは、大韓民国の敵が作り出したものだ。
「5・18事態」の現場は、科学的に調査、検証されたことがない。 「被害者」の不完全な主張のみがある。「5・18民主有功者」の名簿と功績を秘密で、「民主有功者」やその子孫は憲法が禁じる特権階層となった。
憲法第11条2項は「社会的特殊階級の制度は認められず、いかなる形でもこれを創設することができない」、また、第3項は「勲章などの栄典はこれを受けた者だけに効力があり、いかなる特権もこれに従わない」と明記した。
5・18勢力は憲法が禁じる特権を享受するため、彼らの正体と特権が公開されることを阻止し、彼らは隠蔽を正当化する実体法を作った。検事出身の大統領の憲法無視は、国民への裏切りだ。
尹大統領は韓米同盟の回復を約束した。望ましいことだ。だが、同盟の米国は今、政治内戦状態だ。重要な問題は、米国の政治状況が正常化するのを待つ賢明な姿勢が必要だ。韓米同盟を充実させるために、ロシアを敵対してはならない。韓国の同盟は北韓解放を支援する国家でなければならない。
尹大統領が国情院と検察の正常化を急がねばならなかったのは、金正恩のハイブリッド戦争南朝鮮隷属化戦略に協力した文在寅集団を清算する戦いのためだった。
尹錫悦大統領は大統領らしく行動せよ。自分の政治的状況を優先せず、国家を考えて欲しい。今の大韓民国は、建国世代が進んで払った苦難の結実だ。
今の状況が建国期と同じなら、尹大統領の使命は明確だ。難関を突破して自由共和国を建てた覚悟が必要だ。尹大統領が決断すれば、建国当時より強力になった自由市民、建国革命完遂を望む愛国者たちが大統領を助ける。