「KF-21 」試験飛行に成功

韓国型超音速戦闘機を開発 世界8番目 独自技術が結実
日付: 2022年07月29日 11時20分

「万歳! 万歳!」
韓国が独自開発した戦闘機KF―21(ボラメ=若鷹)の試験飛行に成功した瞬間、韓国航空宇宙産業(KAI)のスタッフらが歓喜に沸いた。
これにより韓国は、超音速戦闘機を開発した国として世界で8番目に名を連ねた。これまでに超音速戦闘機を独自開発した国は米国、ロシア、中国、日本、フランス、スウェーデン、欧州コンソーシアム(英・独・伊・スペイン)に限られている。
韓国型超音速戦闘機KF―21は、第5世代ステルス戦闘機(F―35A、F―22)に近い第4・第5世代戦闘機に分類される。機体の形状はステルス戦闘機に類似しており、今後は技術の進化に伴い第5世代ステルス戦闘機級の性能が備わるものと期待されている。
韓国は今回、米国が技術移転を拒否した「アクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ(AESA)」を自ら開発。コア装備の国産化率は実に89%に到達している。開発にはKAIとハンファシステム、LIGネクスワンといった名だたる防衛産業企業に加え、700の中小企業が協力した。
KF―21は韓国が戦闘機開発を宣言して以降、21年4カ月目にして初めて飛行に成功した機体だ。事業費総額は8兆8000億ウォン。開発完了目標は2026年で、その後は32年までに120機を製造する計画だ。
KF―21は、老朽化した韓国空軍の戦闘機F―45などの代替機として実戦配備される。主力機ではなく、老朽化した戦闘機の代替機として利用される点は惜しいところだ。防衛事業庁は「今後2000回以上にわたり試験飛行を行う。飛行領域を拡張し、各種性能の確認と空対空武装の適合性などを確認すれば、26年のシステム開発が終了する」と発表した。
KF―21の開発に対して空軍は、老朽化した戦闘機の代替と戦力の補強にとどまらず、次世代戦闘機(F―X)の2次事業としてステルス戦闘機(F―35A)20機程度を追加導入すること、また25年初旬からは量産化による納品が可能なFA―50も追加で確保する計画だ。
韓国の軍用機製造は70年の歴史を有している。韓国の軍用機第1号は、1953年10月に製造した「復活号」で、操縦士の訓練を目的とした2人乗りの小型飛行機だった。しかし、エンジンやプロペラなどの主要部品を米国から仕入れて組み立てるというレベルに過ぎなかった。
韓国初の戦闘機は80年に製造したKF―5(制空号)だった。制空号は米国F―5E/F戦闘機をベースに製造されたもので、米国産の部品を組み立てるというレベルにとどまっていた。厳密には国産戦闘機とは言いがたい代物だった。
次に製作された戦闘機はKF―16だ。91年に初めて登場したこの戦闘機は、米国ボーイング社のF―15Kと並んで現在韓国の領空域を守る主力機の一つだ。しかし、米国の消極的な姿勢により、独自の設計、部品製作、技術力を確保することは叶わなかった。その後、韓国独自の技術をもって誕生したのは訓練機のT―50。超音速軍用機として2005年に初めて製造して以降、今では地上攻撃力を備えたFA―50軽攻撃機として進化した。T―50とFA―50を合わせて、これまで70機強、計30億ドルの輸出実績を上げている。
その次に製造されたのが今回の「ボラメ」だ。超音速(最高速度マッハ1・81)戦闘機の独自技術を、設計から製作まで自ら確保したという点は大きな意味をもつ。超音速戦闘機は多くの部品をシステマティックに連結・統合する必要があるため、最先端技術の集合体と称されている。ボラメにはアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ(AESA)や電子光学センサー(標的追跡装備、EOTGP)、電子線(EWSuite)など、韓国が開発した85の技術が結集している。
(ソウル=李民晧)


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