検証 第76回定期中央委員会(中) 「監察機関報告」の否決

民団を貶める呉公太・李壽源グループ+中央監察委員長 
日付: 2022年04月19日 11時08分

 

事実上の「金春植委員長不信任」

真逆の「検証委結果報告」を承認

 

 呉公太・李壽源グループの中央委員は、「中央委員会での役割分担・発言シナリオ(台本)」どおりに進行できず、執行機関報告中の決算報告に対する質疑に入る段階で、李壽源東京本部団長の合図にもとづき一斉に退席し、各地方本部団員から負託された中央委員の責務を放棄した。
その直後、呉・李グループと金春植中央監察委員長が事前に謀議・作成した「台本」を入手した中央委員が、「これはなんだ。監察機関のすることか。重大な規約違反だ」と監察機関席に詰め寄り抗議・批判した。金春植委員長は沈黙して反論せず、張仙鶴監察委員が「(それが)規約違反になるのですか…」と一言、述べることによって、前日の呉・李グループの「臨時大会開催を勝ち取る決起集会」への参加及び役割分担を認めた。
中央委員会は、決算報告を承認後、監察機関職務検証委員会の「検証結果報告」について質疑を行い、同報告を拍手多数で承認した。なお、監察機関職務検証委員会は、監察機関が規約・規定に則り公明正大に職務を遂行しているかどうかを検証するもので、中央執行委員会の専門委員会として昨年10月に設置された。検証結果は以下のとおり。

事実なく「辞職勧告」は誤り

 「朴安淳議長に対する戒告処分」について、(1)中央委員会の事前の同意を得ておらず、その手続きにおいて規約第75条但書(1)に違反している(2)また、規約運用規定第64条運用規定第6項の適用を誤ったもので、その内容においても規約違反が認められる。
「直選中央委員35名否認」について、(1)顧問および直選中央委員35名の選出・決定は、その内容及びプロセスにおいて、大会委任決議の委託の趣旨に背く点はなく、直選中央委員35名の選出・決定に瑕疵はない(2)したがって、直選中央委員35名の選出・決定が無効であるとの中央監察委員会の見解は誤りである。
「中央団長及び中央議長に対する辞任勧告」について、辞任勧告がその理由として記載した、呂健二団長及び朴安淳議長における規約違反の事実はなく、辞任勧告はその理由において規約の適用を誤っている。
「検証委員会報告」を承認後に、「監察機関報告」についての質疑応答が行われた。「監察機関報告」は、先に承認された「検証委員会報告」とは正反対のものだった。
まず、「監察機関職務検証委員会の設置」について、「数々の規約違反や『嘘』を糊塗するための茶番劇である」と決めつけ、「監察機関の任務さえも自己都合に合わせて検証、管理したいのである。その是非は臨時中央大会を開催し、併せて今回の民団の一連の混乱の責任を含めて、『呂健二団長』の信任を問うべきである」と明示している。
「直選中央委員35名否認」については、「密室で呂健二団長と朴安淳議長の二人で決めたもので認められない」としている。続いて「朴安淳議長に対する懲戒処分」について、規約運用規定第64条運用規定第6項違反によるものだと主張するとともに、「本日の中央委員会において、朴安淳議長に対する懲戒処分に関し、(1)事前同意か事後同意の賛否(2)戒告処分の賛否を問う」と表明。
さらに「中央団長及び中央議長に対する辞職勧告」について、「二人は再三の警告を無視し、規約違反を繰り返してきた」とし、「民団と三機関長の名誉、そしてさらなる民団の混乱を防ぐため、監察委員長を含めた三機関長が辞任することが最善の方法と考え、勧告した」と説明。のみならず「上述のとおり現在の民団の混乱は、一言で言えば呂健二団長と朴安淳議長による組織の私物化、このためには虚言をも弄し専横の組織運営にある」と強調している。
だが、このように「検証委員会報告」とは真逆の内容の「監察機関報告」は、表決の結果、承認賛成より反対が多数で否決された。「検証委員会報告」がすでに承認・採択されており、しかも「不羈独立・厳正中立・公明正大」の基本理念のもとに任務を遂行しなければならない中央監察委員会の金春植委員長らが、呉・李グループと結託・謀議して中央委員会混乱化のための台本作り及び役割分担まで行い、「決起集会」にも参加していたことが明らかとなった以上、自己正当化のための牽強付会な「監察機関報告」の否決は当然だった。
誰よりも率先して規約・規定を順守しなければならない中央監察委員長の常軌を逸した言行は厳しく問われ、相応の措置が不可欠となった。

途中退席し任務・責任放棄

 この後、呉・李グループと金春植委員長合作の「台本」は、2022年度活動方針案及び予算案の上程・審議時に、執行部が朴安淳議長の許可を得て、参考資料として中央委員に配布された。同時に鄭夢周中央副団長が「監察機関報告」の修正を求める提案をした。
活動方針案・予算案、規約・規定改正案をそれぞれ承認し、地方建議案の説明終了後に、張仙鶴監察委員が許可なく登壇し発言を強行。朴安淳議長に制止されると、金春植委員長は監察委員2人を連れて黙って退席した。鄭夢周副団長が「監察機関にまだ問いただしたいことがある」と戻るよう促したが無視、監察機関の任務及び責任を放棄した。監察機関の中央委員会途中退席は、これまでなかったことであり、中央委員会の権威を貶めるものである。
今回の呉・李グループとの謀議・「中央委員会用実践台本」共作・役割分担に続く途中退席が示しているように、「民団の混乱持続」へ規約・規定違反を繰り返し、監察機関の権限乱用と私物化を図り、虚言を弄して「民団中央の分裂」を印象付けてきたのは、ほかならぬ金春植委員長だった。
「検証委員会報告」の承認と「監察機関報告」の否決は、事実上「呂健二団長と朴安淳議長の信任。金春植監察委員長の不信任」を意味している。このため、呂健二団長及び朴安淳議長不信任を目指して呉・李グループ+金春植委員長が準備していた「三機関長の信任を問う臨時中央大会開催要求動議提案」は根拠を欠き無意味となった。そして、「金春植中央監察委員長不信任」問題がクローズアップされることになった。
もし、金春植委員長が退席せずにいたならば、閉会に先立つ「その他」事項で、「中央委員会混乱・かく乱のための呉公太・李壽源グループとの謀議・台本作成・役割分担および決起集会参加」について厳しく追及され、「金春植委員長の信任を問う臨時大会の開催を求める動議」が提出され、採択されたことだろう。
金春植委員長は、絶対にあってはならない自身の重大かつ悪質な規約・規定違反について中央委員会で謝罪せず、説明責任を果たすことなく逃げるかのように無言で退席した。これは、中央委員会を否定、民団組織・同胞を愚弄するものである。
◇  ◇
在日民団は、創団以来、大小の事件・事故を克服してきた。全国的に深刻な組織混乱に陥ったことも何度かあった。だが、これまでの全国的な組織混乱はその背後に、反共自由民主主義の守護を価値として創団された民団を破壊、あるいは掌握しようとする外部勢力の作用(工作)があった。要するに在日同胞社会全体を、金日成主義をもって掌握しようとする、反国家団体の朝鮮労働党日本支部(朝総連)の執拗な工作が根源だった。この民団組織破壊、混乱工作の前衛隊が、朝総連の別動隊であり、やはり反国家団体である韓統連(韓民統)だった。ところが、消滅しつつあったこの反国家団体が、韓国の主思派全体主義集団の支援を得て今、最後の足掻きをしている。昨年から1年余り続いた今回の事態も、組織混乱を克服する過程で、現在はまだ確認されていないが、呉・李グループの動きの背後に、外部勢力の巧妙な作用がある可能性があり、それに対する警戒も忘れてはならない。

 

 


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