編集余話

日付: 2022年04月12日 10時49分

 大阪で開催された民団の第76回中央委員会が、大混乱のうちに閉幕した。混乱の詳細については本誌既報の通りである。なんともまあ、ため息しか出ない事案である▼あきれたのは、「臨時大会を求める会」が、委員会前日に府内のホテルで妨害工作の「予行演習」まで行っていたことだ。まだコロナ禍も収まっていない中、大声を上げ、もみ合いまで起こすとは、判断力が疑われる。非正常な方法で要求を通そうとし、恫喝まがいの行為を計画的に行ったことは破廉恥の極みである▼民団中央本部の呉英義副団長が民団新聞への寄稿で述べているが、「全ては”嘘”から始まり、その”嘘”を糊塗するために”嘘”を重ねてきました」という説明に尽きるだろう。そして今、民団は分裂の危機にあり、その危機を回避できる見通しは立っていない▼「反体制派」などといわれる「臨時大会を求める会」だが、メンバーの顔触れを見ると、民団で重責を担い、団の発展に寄与してきた面々である。だからなおさら、今の自分たちの行為を冷静に振り返ってもらいたい▼例えば自分たちが主流派だった時にも、対立する意見はあったはずだ。その意見を、というよりも”嘘”の弁明を、今回のような形でぶつけられることの無意味さを知っているはずだ▼民団は多様なバックグラウンドを持つ人の集まりである。いろいろな意見が出てくるのは当然だ。だが、今回の騒動は明らかにおかしい。背後勢力に操られているとしたら、まさに大きな危機を迎えているといえるだろう。


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