脱北者たちが教える北韓の真実

真実を恐れる卑怯な朝総連
日付: 2022年03月29日 13時24分

 平壌側が25日、金正恩が直接登場するミュージックビデオを公開した。前日打ち上げた火星17号の試験発射を劇的に宣伝するこの作品は、野蛮な神政体制の危険性を改めて全世界に知らせ、指導者の金正恩を喜劇化した。平壌側は、金正恩が核戦力の高度化を指示してきたと強調している。だが、北側の核能力高度化は、「共和国」の科学者による結果ではなく、夥しい人民の血と命で作られたものだ。

 火星17号は、北側が独自に短期間で開発するには複雑すぎる技術だ。途方もない発展のスピードだ。そして、北韓住民が決して喜べない武器だ。
今年に入り12番目に打ち上げたこの大陸間弾道ミサイルは、想像もできないほど高価なものだ。要するに、新しいミサイルは正常な技術発展ではなく、どこからかの技術移転や支援があったという意味だ。
人民の大量餓死を予告した「第2の苦難の行軍」のなか、米国を攻撃するICBMは、決定的に必要な資材を外国から調達した。国家間の正常な取引ではなく、厳格な監視網を潜り抜け、闇市場で物資を調達せねばならなかったため、高価な代価を支払うしかない。
専門家たちによれば、北韓の火星17号のロケットモーター、つまり白頭山エンジンは、ウクライナから非公式に入手したRD‐250エンジンだ。ウクライナのドネプロペトロフスクのユーズマシュミサイル工場で作られたロケットエンジンを、犯罪組織や武器闇取引商が北韓へ密輸出したと見ている。
他国の技術や物資を非公式に入手することがどんな状況なのかは、日本でも朝総連「科協」で仕事をした経験のある人々ならよく分かるはずだ。
金正恩がこのような資金をどう作るのかも、既に秘密ではない。国内で人民から搾取し、足りない分は労働力を外国に送って外貨を稼ぎ、外国を相手に盗み、ハッキングなどコンピューターでの強盗も辞さない。
この事情は、韓国と米国など当局では詳しく把握している。何よりも、脱北民が持ってきた膨大な情報を通じても確認されている。もっとも、脱北民たちは核ミサイルだけでなく、金日成王朝の最も隠しておきたい秘密も目撃している。
首領のための特別な施設の一つである「元山特閣」で勤務した脱北民は、金正日と腕を組んで歩いた金正日の妻は金玉だったと証言した。別の脱北民は、金正恩も母の高英姫の影響のせいか、北送者と縁を結んだと証言する。
金正恩の最愛の銀河水管弦楽団のピアニストだったリョシム(33歳)は親が北送者だという。リョシムに関しては脱北者・カンヒのYouTube放送チャンネル「是々非々TV」を見よう!北韓と首領に対する真実を知りたければ、朝鮮労働党の媒体ではなく、脱北民が発信するチャンネルを見ればよい。
脱北者たちは韓民族の希望だ。韓民族の中で最も強靭で進取的なDNAを保全しているのは、命をかけて自由を獲得した脱北民だ。彼らは、東西冷戦の時に西ドイツが金で東ドイツ住民を救ったように、家族や同族を救出している。韓民族の中で最も卑怯な者は、自由世界に住みながら虐殺者を崇める者たちだ。
(つづく)


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