★この人に聞きたい★ 一般社団法人韓服普及協会 代表理事 李香順さん

日付: 2022年03月11日 11時27分

 
服は着る人に魔法をかけることができる―華やかな韓服に身を包み、楽しそうに写真に収まっている高校生や大学生の顔はどれも輝いていた。魔法の杖を振るうのは、韓服普及協会の李香順代表理事だ。これまで、韓国伝統衣装である韓服の体験イベントを数多く主催している。
韓国で韓服を学んでいた李さんは、幅広くファッションを勉強したいと考え1992年に渡日、東京モード学園を卒業後、当時外国人には狭き門だった日本国内のアパレル業界に就職した。世界的なブランド発祥の地であるイタリア留学も経験した。この時期、韓服からはすっかり離れていた。
再び韓服の世界へ戻ったきっかけは、子どもが韓国学校に入学しチマチョゴリを着る機会が増えたことだった。「韓服は素晴らしい文化だ」と再認識、特に将来を担う日本の若い世代に韓服を好きになってもらい、韓日の交流が広がる一助になればと考えた。日本でのニーズは少なかったが「(韓服は)簡単に着られるのよ、知ってた?」と多くの人に伝えたかった。
韓服は、民族衣装には珍しくツーピースだ。上下の組み合わせを遊ぶことができる。さらに、伝統的な礼節や歩き方などの基本を学ぶと、着こなしがラクになり面白味が増すという。李さんは「服は時代を着るものではなく、着る人が楽しみ、幸せになるためのもの」と強調する。今は卒業式のシーズン、韓服レンタルの問い合わせは日本人のほうが多いという。


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