レッドラインを超えた北韓に対して国連安保理が何の措置も講じなかったため、米国が同盟国と共に対応に乗り出した。米国はウクライナの事態にもかかわらず戦力を西太平洋に集結させ、同盟国と多様な訓練を強化している。
北京冬季五輪が開催されている中、韓米日外務長官が12日、ホノルルで会合した。トニー・ブリンケン米国務長官と鄭義溶韓国外交長官、林芳正日本外務大臣は、3国外交長官会談後、発表した共同声明で「最近、北韓の弾道ミサイル発射を糾弾し、このような行動が不安定を引き起こしていることに深い懸念を表明する」と発表した。そして、国際社会が国連安保理の北韓関連決議の履行を促し、北韓に違法な行動を止めさせ、対話に出るよう促した。
3長官は、日米と韓米同盟が、域内の平和と安定の維持に不可欠であることを再確認、このような次元で、3国の安保協力を進展させていくことを約束した。ブリンケン長官は「先月、8件の北韓関連の個人と機関に制裁を科したように、我々は北韓に責任を問う方法を見つけるために努力し続ける」と強調した。
一方、「クアッド(Quad)」外交長官たちも11日、オーストラリアのメルボルンで会談後、共同声明を発表した。米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国の外交長官たちは、「安保理決議に符合する北韓の完全な非核化に対するわれわれの公約を再確認」し、「日本人拉致問題の即時解決の必要性を再確認する」と発表した。共同声明は、中国を明示してはいないが、「南シナ海と東シナ海を含む、海洋規則に基づく秩序に対する挑戦に対応するため、国際法を遵守することの重要性を再確認する」とし、中国の強圧的な行動を牽制した。米国では韓国がクワッドと協力すべきだという主張が強まっている。