副業が当たり前の時代に 韓日ともコロナ禍で流れ加速

収入源の多角化でリスク減
日付: 2022年01月19日 00時00分

 コロナパンデミックで将来への不安が高まる中、これまでのように一つの仕事先からの収入だけに頼るのは危険だという認識が広まっている。本業だけでなく、副業や投資を通じて収入を増やそうとする努力が、世代に関係なく韓日で活発になっている。インターネット環境が整い、情報が拡散される現代ならではの、韓日の副業・投資傾向を取材した。

 現代の活動において、やはりSNSの存在は欠かせない。SNSを利用した多くの独創的な副業が生まれており、これまでよりサイドビジネスに対する敷居が低くなっている。韓国には二つ以上の仕事を持つ人々を指すNジョブラーという造語があるが、SNSの発達により、いわゆるNジョブラー文化が活性化しているのだ。韓日で注目される副業をみてみよう。
(1)リセール(再販)事業
限定版や希少価値の高い製品を購入して売却し、その差益を得るリセール事業が、韓国の若い世代に人気だ。単純に高価な製品というより、希少性の高いモノが高く評価されるようだ。日本でも副業を指導するスクールなどで、再販について教えている。限定版スニーカーの取引などは典型的な例だ。
(2)能力提供型プラットフォームの拡大
現在の職場以外の仕事を探すため、あるいは今の職務能力を向上させるために、自己啓発に励む人が増えている。キャリア開発や趣味生活など様々な分野の講義を提供するオンライン教育プラットフォームへの参加が増え、講師として自分の才能を発揮する副業も注目されている。すでに身につけているスキルを活用するもので、初期投資が必要ないことから、参入のハードルは低い。料理、ヨガ、ダンス、ボーカルなど、講座の幅も広がっており、市場規模が拡大中だ。
副業は「個」が稼ぐ力を高めるものだとすると、稼いだ資金を増やす力が投資ということになる。韓国はもともと投資に対する関心が高いが、パンデミック以降ますます加速しているようだ。借金をして投資する「借金投資」や「ヨンクリ」(直訳は魂までかき集めたとなり、必死に集めた資金の投資をいう)などの新造語が生まれるほどだ。そんな中、Eマート24はサムスン電子、現代自動車などの株式1株がもらえるクーポンが入った弁当を販売した。クーポンのQRコードから新規口座を開設すると、株式1株を受け取れるというもので、この商品は3日で完売し、続いて音楽著作権の入った弁当も販売されたという。
日本でも投資に関心を持つ層が広がっている。13~15日に都内で行われた「資産運用EXPO」(主催:リードエグジビションジャパン)には2万人を超える人が訪れ、株式や不動産、ビットコインなどの説明に耳を傾けた。30代の女性会社員は「投資は難しそうだが、複数の収入源は必要と思って参加した」とし、また、50代の男性会社員は「今の勤務先もいつどうなるかわからない。年金だけでは暮らせないし、収入源は多ければ多いほど安心だ」と語った。

写真:都内で行われた「資産運用EXPO」。コロナ前の2019年は1万4000人の来場者数だったが、今回は2万人を超える参加者でにぎわった。写真は個別ブースでの不動産投資説明会


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