朴槿恵大統領 赦免・釈放

独裁体制終わる革命の年に
日付: 2022年01月01日 00時00分

 投票まで2カ月余りとなった大統領選挙政局に激震が走った。文在寅は新年を迎え、2017年3月から収監中の朴槿惠大統領の赦免・釈放を決定した。朴大統領は、健康悪化で昨年11月22日、拘置所からソウル三星病院に移されて治療を受けていた。朴大統領は魔女狩りの不法弾劾と政治裁判で収監された。収賄で服役中の韓明淑元総理も釈放される。朴大統領の赦免・釈放に対して否定的だった文在寅が、赦免を決定したのは当然、大統領選挙への戦略上の思惑があるからだ。朴大統領が釈放後、どう行動しても、選挙政局は大いに揺れるしかない。

大乱の中、迫りくる大統領選挙

 朴槿惠大統領の赦免・釈放問題は、内乱陰謀で服役中の李石基が昨年12月24日、仮釈放され急浮上した。朴槿惠大統領は57カ月の収監生活で健康が非常に悪化したと言われてきた。もし高齢の朴大統領の身に重大な異変でも起きたら、文在寅側には選挙を控えて致命的な負担になる。
青瓦台は今、選挙を前に非常に困惑している。与党候補の李在明は、家族問題や自分に関連する巨大疑惑事件の関係者らが相次いで自殺するなど、支持率が低迷し、不動産や税問題などで文在寅を批判している。李在明としては、庶民たちが恨んでいる文在寅の政策をそのまま継承するとは言えない。
李石基の仮釈放も、選挙に影響を与えると見られる。李石基は、資格停止で政治活動は再開できない。しかし李石基は、李在明の核心支持基盤である極左の「京畿東部連合」の事実上のオーナーであるため、李在明に何らかの影響を及ぼす。
朴槿惠大統領は釈放されても当分の間、病院で治療を受けると見られる。また、病院から出ても住むところがない。文在寅政権が追徴金として自宅を公売したためだ。いずれにせよ、朴槿惠大統領の釈放は、選挙政局に予期せぬ波紋を起こす可能性が高い。
文在寅側としては、とりあえず尹錫悦候補から朴槿惠大統領の赦免・釈放というカードを奪う効果がある。おそらく次期政権で釈放される朴槿惠大統領を、任期内に釈放することで、退任後の負担も減り、野党内に亀裂を生じさせることも期待できる。
野党の「国民の党」は、これまで朴槿惠大統領の釈放問題に冷淡だった。尹錫悦候補は、彼自身が朴槿惠大統領は拘束、懲役30年を求刑した立場だ。しかも、昨年末に全斗煥元大統領が逝去したとき弔問もしなかったため、保守層から顰蹙と非難を浴びた。
また先月の13日、平壌の偵察総局の大佐出身の脱北者が、顔を公開したインタビューで、金正恩が朴槿惠大統領の弾劾に積極的介入を指示したと具体的に証言した。彼は、張成沢処刑後、身の危険を感じ、2014年に脱北した。
このような状況でも文在寅政権は「終戦宣言」工作に暴走している。文在寅は国会でも「終戦宣言」を通じて、彼自身が狡猾な共産主義者であることを自ら証明した。「停戦協定」の当事者である米国と中共が激しく衝突している現実を無視する、文在寅側が主張する「終戦宣言」という用語こそ、ジョージ・オーウェルが『1984』の中で描写したニュースピークだ。
米中戦争を別にしても「終戦宣言」は憲法違反、内乱行為だ。「終戦宣言」とは、憲法が規定した大韓民国の領土を不法占拠中の反国家団体金正恩体制を合法化することだから、憲法の領土条項を改正しない終戦宣言は、憲法否定、反乱罪に該当することになる。もっとも文在寅は18年9月、平壌訪問のとき金正恩と一緒に連邦制を宣言するなど、国民から与敵罪として繰り返し告発された。
ところが、このような状況で、政権交代を掲げる野党からは一声も上がらない。無賃乗車する心算だ。多くの自由保守市民は、この卑怯な野党に政権を与える価値があるか疑っている。
大法院は、不正選挙の一部の再検票の結果すら判断せず時間を引き延ばしている。選挙の直前に不正選挙がなかったと発表する可能性がある。公捜処が捜査対象でもない民間人を無差別査察している。国会議員も査察した。この状況の中、米国は北韓に対する攻撃の名分を蓄積し戦力を増強させている。


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