編集余話

日付: 2021年12月01日 00時00分

 各国が「ウィズコロナ」に移行する中、懸念された感染再拡大が起きている。とりわけ韓国では、新規感染者や重症者、そして死者が過去最多レベルを記録。病床数も逼迫するなど、制限緩和が完全に裏目に出た格好だ▼こういった状況の韓国が、ウィズコロナ政策を続けるか、再び規制を強化するかの岐路を迎えているなか、日本では新規感染者数が急減している。ワクチン接種率、マスク着用率、そのほか気候などほぼ同じなのにも関わらず、一方が急増、他方が急減という不思議な現象が起こっているのだ▼その理由は不明だ。日本の感染者数急減については諸説出ているが、どれも科学的に証明されておらず、いわば憶測にすぎない。これといった理由がわからないままでは、日本でも感染の再拡大がいつ起きてもおかしくない▼11月26日には南アフリカで新たなコロナ変異株(オミクロン)が流行していることが大きく報道された。懸念すべきは、この変異株が武漢で発生した最初の新型ウイルスとは根本的に異なるという点だ。従来株を用いて開発された新型ワクチンが、新たな変異株には効かない可能性が指摘されている▼いずれにしろ、コロナとの戦いは長期戦になるだろう。その前提で、個人も企業も国家も行動すべきだ。また、情報があふれるなか、正しいものを見極める、あるいは根拠が不明な情報をうのみにしないといった、個々人のメディアリテラシーも試される。日本での感染者急減の理由が、科学的に証明されればいいのだが…。


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