回復著しい韓国経済 輸出入額、最速で1兆ドル超え

日付: 2021年11月03日 00時00分

 コロナウイルスの感染拡大により、各国経済は大きなダメージを受けたが、韓国は世界でもいち早く立ち直った国のひとつとして数えられている。コロナ下で巣ごもり需要が拡大し、韓国の基盤を支える半導体産業がその恩恵を受けたことが大きな要因だ。今年は早くも輸出入額が1兆ドルを突破した。

コロナ規制緩和 内需拡大が今後のカギ

 韓国経営者総協会は10月27日、「新型コロナ前後の韓日米業種別代表企業の経営実績比較」を発表した。
同報告書は、韓国と米国は8業種から2社ずつ16社、日本は半導体とインターネットサービス部門を除いた6業種から2社ずつ、計12社を対象に調査を行ったものだ。それによると韓国16社の昨年度売上高は前年に比べ4・6%増、営業利益率6・5%増。今年上半期は前年同期に比べ売上高が15・9%増、営業利益率11・6%増だった。
米国は今年上半期の売上高は33・9%増、営業利益率が15・0%増と韓国企業より好業績だったが、昨年度は売上高、営業利益とも前年比でマイナス成長となっており、トータルで見た場合、3カ国中で韓国企業がもっとも良好な業績を収めた。日本は今年上半期の売上高がマイナスを記録するなど、コロナ禍から経済回復が遅れている。
韓国経済を支えているのは輸出だ。巣ごもり需要が増えたことで、パソコン・ネットワーク関連商品、家電の売れ行きが好調となった。これら商品に使用される主力製品である半導体が供給不足に陥るほどだ。
農水産食品、化粧品など消費財の輸出も好調だ。韓流ブームが世界的に拡大傾向にあることから、映画やドラマで見かける韓国食品、韓流スターが使う化粧品などの世界的なニーズが高まっている。
産業通商資源部と関税庁によると、10月26日の時点で今年の輸出額が5122億ドル、輸入額4878億ドルとなり、輸出と輸入を合計した貿易額が1兆ドルを超えた。10月に1兆ドルまで達したのは、1956年の統計開始以来初めて。年内は輸出入の活況は続くと見られており、今年の年間貿易額は過去最高を更新することが確実視されている。
輸出が好調な半面、内需は最悪の状態だ。韓国内では内需の低迷がここ数年、課題となっていたが、コロナ感染拡大による「社会的距離」などをはじめとする規制によりさらに悪化、国内産業は枯死寸前だ。
今月1日から3段階に分けて規制を緩和していくウィズコロナ政策が始まった。第1段階は娯楽施設を除くほぼ全ての施設で24時間営業が認められる。プライベートな集まりは10人を上限とするなどし、第2段階を経た後の第3段階で日常生活を完全に取り戻す。
一方で、段階的な日常回復への転換を前に10月28日、感染者は20日ぶりに再び2000人台を記録した。


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