「10月のマダン」各地で徐々に

地域密着型の草の根活動
日付: 2021年10月13日 00時00分

 9月30日に日本で出されていた緊急事態宣言が解除されたことに伴い、各地の人出も徐々に増えていることが報じられている。停滞していた民団の行事も、活性化の兆しを見せ始めた。草の根交流の行事の中でも大きなイベントである「10月のマダン」について、各地の状況を取材した。

交流を「途切れさせたくない」

 「10月のマダン」は、各地方本部が地域密着型の交流活動として続けてきた。緊急事態宣言が解除された今、各地はどのような開催状況なのか。

青壮年会の「韓バンド」によるミニコンサート(写真=民団石川)



■民団石川県本部

石川県本部(朴賢沢団長)は3日、同本部会館で「韓日友情祝祭10月マダン」を開催し、民団員や地元の日本人が参加した。
コロナウイルス感染症による影響を考え、例年のような野外バーベキューなどは避ける形でプログラムを組み、代わりにクイズ大会やテコンドーの演武、マジックショーや青壮年会で結成したバンドによるミニコンサートなどを実施した。
今回、来賓として参加した「石川日韓友の会カナダラくらぶ」は、韓日親善交流を20年間続けている。マダンの冒頭で、来年2月に民団石川とカナダラくらぶが「韓国語スピーチフェスティバル」を共催することもこの日、発表された。
青壮年会の董又碩会長は、「マスクを着け、適切な距離を取れば問題なく会話できる。コロナはいつまで続くか分からないので、科学的根拠に基づいて、やり方を模索しながら行事を実施していきたい」と話した。

■民団鳥取県本部

鳥取県本部(黄龍也団長)も9日、倉吉公民館で「10月のマダン」を開催した。昨年と同じく規模を縮小して実施したが、それでも60人が集まった。
黄団長、朴起準・駐神戸総領事の挨拶の後、来賓として参加した亀井一賀・鳥取県副知事は、自身の韓国との接点や思いと共に民団の取り組みへも考慮した言葉を語った。
「倉吉プンムルノリ」による韓国民族音楽公演や、広島伝統芸術院の朴裕恵さんの韓国舞踊公演は好評を博したという。また、例年では昼食会で韓国風弁当が供されたが、今年はコロナ禍の影響もあって仕出し弁当に変更。鳥取県本部のアジュンマたちが協力して作った牛肉スープも振る舞われた。

催を期待する地域の声

■民団京都府本部

民団京都が開催してきた「京都コリアフェスティバル」は、延期しての実施を計画している。当初は9月26日に予定していたが、緊急事態宣言のため12月19日に再調整した。
このイベントは本来、数千人が集まる大規模なイベントで、地域からも多くの参加者が訪れる。
担当者は、「今年も朝鮮通信使の再現行列はできず、200人が参加人数の上限。来年は元通りに出来るように期待したい」と内情を語った。

■民団佐賀県本部


今年で16年目を迎える佐賀県本部(朴弘正団長)の10月マダンは、例年600人ほどが集まる。今年は24日に予定されているが、既に参加を希望する声が高まっているという。
当日はテコンドー・サムルノリ・K―POPキッズダンスなどの他、韓服体験や韓国料理の屋台が出る。韓服は昨年同様、試着は行わずにモデルと展示のみにとどめる予定だ。
朴団長は、「緊急事態宣言が解除され、県内でもイベント類が再開しつつある。昨年も感染症対策に十分配慮して実施した。これまでのノウハウを生かして安心・安全にやるつもりだ」と意気込みを語った。
また、「この行事は”マダン”で通るくらい地域に浸透しており、『今年はいつですか』と問いあわせもくる。楽しみにしてもらっているから、何があっても途切れさせずに行いたい。一番腐心しているところだ」と述べた。


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