金正恩、2億円を朝総連へ送金

総連本部前では抗議活動も
日付: 2021年04月21日 00時00分

抗議文を朝総連本部に投函する佐藤悟志代表
 朝鮮中央通信は14日、金正恩が太陽節(金日成の誕生日、4月15日)に際し、在日子女の民族教育のために教育援助費と奨学金2億1906万円を朝総連(朝鮮労働党在日支部)に送ったと報じた。金正恩が9日、党第6回細胞書記大会で、300万人が餓死した1990年代よりも「さらに困難な『苦難の行軍』を決心した」と述べてから、一週間も経たずに発表されたことだった。
また、これと関連して朝鮮新報は14日、この「教育援助」が、金日成時代からこれまで167回にわたって行われ、総額488億7939万390円に及ぶことを喧伝した。
日本が対南工作の拠点として利用されてきたのは、公安の捜査や多くの証言・研究が明らかにしたことだ。
日本社会内外に向けた宣伝・洗脳工作活動には、朝総連の傘下団体のほか、朝鮮学校・朝鮮大学校なども動員されてきた。特に全寮制で、生徒数も公開しない朝鮮大学校は、広く言われる「教育」の場ではない。北の首領のため、朝総連の幹部を養成する機関だ。
国民を数百万単位で餓死させる金一族が、何の見返りもなく在日朝鮮人の学生に巨額を投資するだろうか。この莫大な”教育支援費”が、日本でのあらゆる工作活動を支えてきた。
日本では15日、自由開放社会を蚕食する朝総連に対し、「朝鮮総連本部をさら地にする会」(さら地会)が抗議活動を行った。
恒例となったさら地会の月例活動は、今回で70回目を迎えた。佐藤悟志代表らは、東京・市ヶ谷駅前で街頭宣伝を行ったのち、法政大学の向かいにある朝総連本部前に場所を移して、再度街宣を行った。終わりに、「北の拉致犯罪を隠蔽するな」「総連本部の居座りを許さない」と書かれた文書を本部に投函した。


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