金正恩が8日、第6回党細胞大会で「もっと難苦の苦難の行軍」を宣言、邪教暴圧体制や核ミサイルの固守を改めて確認した。弾道ミサイル発射(3月25日)、東京オリンピック不参加発表(4月5日)に続き、不確実な安保環境への対応宣言だ。
1990年代後半の「苦難の行軍」は、金正日が核ミサイル開発のため故意に配給体系の崩壊を放置、敵対階層の除去に利用した世紀的惨劇だった。配給体系の完全崩壊で住民の10%程度が餓死、それ以上の脱北者が出た。以後、北は配給体系を再建できず、市場が配給体系に代わった。金正恩が核ミサイルに執着しなければ「苦難の行軍」は要らないはずだ。
この状況で今年の太陽節(4月15日)の特別配給が、首領の贈り物と言えない粗末で、金正恩の統治資金の枯渇を物語っているという。太陽節は金日成王朝の始祖・金日成の誕生日で、北韓住民は、太陽節贈り物に子供用品(菓子や学用品)が含まるため待っているという。驚くことは、この首領の贈り物が住民に配給される前に市場に出回っているという。監視体制が崩れたのだ。金正恩のこの野蛮な選択は、韓米同盟を破棄、中共に投降する文在寅が誘発したのかも知れない。