音声のみのSNS人気 コロナ下で繋がり求める人急増

日付: 2021年04月07日 00時00分

 米国で開発された音声によるSNSアプリケーション「Clubhouse(クラブハウス)」の利用者が今年の2月以降、世界的に急増している。なぜこれほど人気を集めているのか。音声基盤のコミュニケーションツールに人々が求めるものを探る。

◆クラブハウスとは
クラブハウスは、音声によるSNSのアプリだ。文字でのメッセージ機能はない。iOS(iPhoneなど)のみ利用可能で、Androidのスマートフォンには対応しておらず、「完全招待制」でクラブハウスユーザーに招待してもらわないと参加できない。もちろん実名で登録する。アプリの表記も今のところ英語のみだ。使い始めるには、これらの条件をクリアしなければならないが、今年の2月以降このアプリ利用者が爆発的に増えている。
クラブハウスが広く知られるようになったのには、今年に入って米企業の著名人らが利用し始めたことが大きく影響している。アプリ内には、参加者により「ルーム」(会話する部屋)が作られている。このルームに入って、会話をしたり聴いたりするのがクラブハウスの基本的な仕組みだ。米国では個人的な集まりだけでなく、成功したベンチャーキャピタリストとの討論や有名人のトークショーなど、さまざまな分野で使われ始めた。
韓国では、今年1月31日時点でクラブハウスのダウンロード数順位は921位だったが、わずか10日で1位に躍り出た。関連する情報も矢継ぎ早にネット上に書き込まれ、拡散している。日本においても同様だ。

◆クラブハウスが支持される理由
クラブハウスの特徴は、アーカイブ(保存記録)が作られないことだ。アプリでの活動は経歴が残らず、参加した部屋も記録されない。対話の録音も規則で徹底的に禁止しているので、過去の対話内容を知る方法もない。炎上を引き起こす心配がなく、画面への写りを気にする必要もない。気楽な「井戸端会議」や「雑談の場」がオンラインで実現したようなものだ。
利用者が急増した背景には、メンター的な著名人の話が無料で聞けるなどの利点だけでなく、コロナ禍で、友人との「ちょっとした会話」や、オフィスでの「何気ないおしゃべり」、新しい繋がりが途切れてしまったストレスを補う効果が大きいとの見方が強い。クラブハウスは、音声基盤のSNSプラットフォームを利用したいというニーズが、世界中に存在することを明らかにした。


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