混迷極める民団中央団長選挙 

12日定期中央大会はますます不透明に
日付: 2021年03月10日 00時00分

 候補の経歴問題のため、民団中央団長選挙が混迷を極めている。問題を解決するため、孫京翼選管委員・李清鍵中央組織局長・選管委の黒須克佳弁護士と、李圭亮氏・任泰洙候補の中村しん吾弁護士は4日、札幌検察庁を訪れた。任候補も現地で合流した。
全員の立ち合いのもと、任候補が問題となった過去の事件における「不起訴処分告知書」を求めたが、交付請求書は受理されなかったため、経緯を示した確認書を作成するに留まった。
札幌検察庁刑事課事務官は、「(2004年の事件は)既に記録を廃棄済みである可能性が極めて高い」と回答。交付請求書の受理そのものを拒んだ。
札幌検察庁の一連の対応は、非常に信を欠くものだとして、選管委側の黒須弁護士は6日、仮に廃棄されたとしても「記録事務規定第10条によって廃棄目録が作られ、検索システムにより管理する」ことになっており、「刑事訴訟法第259条によって不起訴処分となっているか否か明らかにすることができる」として、適切な処理を求める上申書を札幌検察庁の検事正・担当検察官あてに送付した。
ただ、起訴処分とされていた場合には札幌地方裁判所に記録が残っているはずであり、そこまで踏み込んで調べなかった選管委に対しては「片手落ちだ」との意見も上がっている。
4日に関係者が札幌地方検察庁を訪問したことについて、民団中央の責任ある幹部が「日帝時代の親日機会主義者と重なる」との所感をネットを通じて表明したが、事実関係の究明行為に対して、差別感情を煽るのは論点のすり替えだとする声が大きい。
新たに事件被害者へ事実確認を行う動きもあり、選管委がどのような決定を行うのか、非常に注目されている。第55回中央定期大会は、12日に再開予定だが、動向はますます不透明だ。

4日に作成した確認書(左)と6日に黒須弁護士が作成・送付した上申書


閉じる