中共への依存を深める金正恩

新たな駐中大使を任命
日付: 2021年02月25日 00時00分

「世界中から13億ドルを盗んだ北韓ハッカー」。米政府は17日、北韓偵察総局のバク・ジンヒョクなど3人の起訴を発表した
 米ジョンズ・ホプキンス大学の「38North」は、衛星写真を分析した結果、北の寧辺核施設でウラン濃縮の動きが見られると発表した。文在寅が、北側は非核化の意志があるとたわごとを言ってきた中、責任のある核保有国を宣言した金正恩は、放射砲にまで戦術核を搭載せよと指示した。
平壌側は19日、李龍男を駐中大使に任命した。李善権外務相を政治局員とし、金父子の中国語通訳を務めた金成男党国際部長を政治局候補委員に昇進させたのに続く人事だ。李龍男は貿易相と対外経済相、内閣副総理を務めた経済通だ。経済難の打開のため、中共から経済支援を引き出すための起用と見られる。中共も平壌駐在大使を交替した。
金正恩は先月の党大会で、異例的に北・中関係を強調した。昨年の北・中間の貿易は5億3905万ドルと言われる。今年の7月は、中共党100周年、北・中友好条約60周年だ。北・中友好条約は、20年ごとに自動更新されてきた。中共側は条約の自動延長に否定的で、死文化まで考慮したと伝えられたが、米中戦争の状況から、北韓を無視することは簡単な問題ではないと思われる。文在寅と金正恩が中共への依存を深めるのは、中共として悪くないはずだ。


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