ワクチン接種、遅れる韓国

集団免疫獲得は来春以降か
日付: 2021年02月17日 00時00分

世界的にコロナワクチンの接種が始まってから2カ月が過ぎたが、韓国ではまだ接種が行われていない。
政府は今月末からワクチン接種に入る予定としていることから、今年の11月を目標としていた「コロナ集団免疫」獲得は現実的に不可能となった。
世界的にもコロナワクチン接種のスピードは予想より遅い。
米ブルームバーグ通信の14日に報道によると、昨年12月に世界で一番最初にワクチンの接種を始めたイギリスの場合でも、2カ月が経過した現在、ワクチン接種率は21%にとどまっている。世界のワクチン接種率は世界人口の約2・2%。現在までワクチン接種率が高い国はイスラエル(68%)とアラブ首長国連邦(45%)だ。
ワクチンメーカーとの契約が遅れた韓国
 一方、製薬会社から国民人口数の2倍以上のワクチンを確保した米国と欧州連合(EU)の接種率はそれぞれ15%と4%に過ぎない。
ワクチン接種が遅れている第一の理由は、ワクチン不足のためである。代表的な例を挙げるとカナダだ。カナダは人口の5倍に達するワクチンを確保したが、現物を確保することができず、現在までの接種率が3%台にとどまっている。EUのフランスとスペインではワクチン不足で一部地域では接種中断事態が起こっている。
ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州連合委員会委員長は最近、欧州連合議会で「ワクチン2600万回分のが配送され、夏が終わるまでに27加盟国の人口の70%が接種を受けなければならない。しかし大量生産についてとても楽観的に見ていた」とワクチン生産及び需給への見通しの間違いを自認した。
しかし、米国とEUは当初の想定より遅れるだけで、年末までは集団免疫が獲得できる可能性が高いと伝わっている。アジアでもシンガポール、香港、台湾などは年内にはある程度、コロナが収束する可能性があるとの見込みだ
このように韓国の友好国で、年内の「コロナ集団免疫」獲得が予想されるなか、韓国は他国より遅く、来春以降になると憂慮されている。
これについて医者出身の安哲秀・国民の党代表は「コロナワクチンメーカーとの契約の遅れが、韓国のワクチン接種の遅れを招いた。イギリス経済専門誌『エコノミスト』は、韓国は(コロナ集団免疫獲得時期を)来年の半ばと見ている」と指摘した。
コロナワクチンのなかでファイザー社のワクチンは1回目の接種後、3週間後に2回目の投与をする方式だ。しかしイギリス政府は、この接種間隔を最大12週までに延長した。2次接種までの間に、1次接種者を最大限に増やそうとする意図だ。カナダ、ドイツ、米国なども接種間隔を伸ばしてワクチン不足状況に備えている。このニュースは、1次接種を今月末に設定している韓国にとっては、ただただ羨ましいとしか言うことができない。(ソウル=李民晧)


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