【人と今】飯本 和美さん(硝子工芸家)

韓日ハーフの娘に両国の絆を教えたい
日付: 2021年01月01日 00時00分

 横浜市出身の飯本さんと韓国の出合いのきっかけは、仕事で福岡に在住していたときの釜山への社員旅行だった。一人で散策中に、風情のある茶房に立ち寄った。女主人の情の厚い温かな人柄に惹かれ雑談をするうち、飯本さんが趣味で取り組んでいるガラス工芸の話になった。すると「この店でミニ展示会をしないか」との誘いを受けた。当時は全く韓国語を話せなかったが、「不思議と通じるものでした」と飯本さんは振り返る。申し出を受け、帰国したのち韓国語学習を開始、翌年3月に「日本人女性3人の小さな展示会」を開催した。
福岡では在日韓国基督教会との縁も生まれ、幅広い世代と交流を深めた。韓国の人とのコミュニティには、深い愛情と温かさを感じたという。韓国人の伴侶との間に娘も授かった。韓国からの留学生やホームステイを受け入れ、「100人以上は我が家に泊まっていますね」と笑う。「娘が小学校低学年の頃から韓日問題が多く報道されるようになり、ハーフの娘から問われたら何と答えるかを考え始めました。歴史の光と影を見る、相手の立場で考えることなどを心がけています」という飯本さんには、これまでの交流経験に裏付けされた揺るぎなさを感じた。


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