2021トレンド「進化する家」

韓日とも居住空間に様々な役割付加
日付: 2021年01月01日 00時00分

 コロナウイルス感染拡大により、新しい生活スタイルを余儀なくされている。最も変化したことの一つが、「家の役割」といえるだろう。ステイホーム時代の到来により、単なる居住空間から暮らしの多くを営む場所へと変化している。2021年、韓日の人々の暮らしを考える上で、新たに定義された「家」について取材した。

 「レイヤードホーム」という言葉がある。これは、ソウル大学消費トレンド分析センターが2021年のトレンドとして定義付けしたキーワードの一つだ。何枚かの服を重ね着することをレイヤードファッションというが、その概念を家にあてはめたものだ。レイヤーとは層のことで、家の基本的な役割の上に他の機能が多層に加わることを意味する。
まず、休息や睡眠など安息場所としての家の基本が見直されている。家に居る時間が長くなると、人々はより快適な空間を求めるようになる。ホームインテリアへの関心が高まり、消費へと繋がっている。韓国建設産業研究院によれば、16年には28兆ウォンだったインテリア・リモデリング市場規模が、20年は41・5兆ウォンを超える勢いだという。
そして、家の外が中心だった活動を家の中で行うようになった。勤務はもとより学習、ショッピング、運動、コンサート等の観覧、ホームカフェやホームキャンプなど。実際、スマートフォンさえあれば、自宅に居ながらほとんど全ての外部活動ができる時代になった。家は職場であり、トレーニングジムであり、ショッピングセンターでもあるのだ。
家の概念が近所、町内に広がる現象も拡張したレイヤーと捉えることができるという。在宅勤務で駅近はあまり重要ではない。それよりも近所に気分転換できるカフェがあるか、ちょっとした買い物ができるスーパーがあるかなど、自宅周辺の商店街の存在が見直され、経済活動が活発になるとする分析がある。
「家」に対する変化は日本でも同様だ。大手住宅メーカーでは、(1)リラックスできるパーソナルスペース(2)使いやすいホームオフィス(3)住まいと繋がる「外」―などをキーワードとして、21年の住宅事情を予測している。住み替え需要も増している。通勤を必要とする人は、ラッシュを避けて会社の近くへ、在宅勤務が主な人は、より広く環境も快適な地方都市へ移り住む動きが見受けられる。多層に、多目的に進化した家に暮らすということを前提にした、新しいサービスに期待が集まっている。


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