2020年 世界を席巻した韓流

日付: 2021年01月01日 00時00分

 昨年はコロナ一色の年となった。パンデミックにより、人的・経済的活動に甚大な被害が発生したが、感染を避けるために自宅で過ごす時間が多くなったことで、韓流ブームが再燃するという側面もあったようだ。2020年のKコンテンツの世相を振り返ってみる。

 コロナ禍によって世界規模の経済的・人的被害が発生した。昨年3月頃に東京・新大久保や大阪・鶴橋などのコリアンタウンを取材した際は、韓日両国間の物流が途絶えたために苦境に立たされる経営者たちの声も聞かれた。
そんな厳しい状況を、韓流ブームが支えていたことは間違いない。緊急事態宣言解除後のコリアンタウンにいち早く戻ってきたのは、やはり韓国文化に親しんだ若い世代だった。
「冬のソナタ」の伝説的なヒットから18年、現在は第3次韓流ブームと言われている。2020年はとりわけ、K(韓国)コンテンツが世界的に大きな業績を残した年となった。
Netfilxオリジナル作品として配信された「愛の不時着」は『2020ユーキャン新語・流行語大賞』トップ10に選出されるほどの人気を博し、奉俊昊監督の「寄生虫」は韓国映画として初めてアカデミー賞を受賞。K―POP界では、BTS(防弾少年団)が米ビルボードで1位に輝く快挙を成し遂げた。
韓国から日本に輸出するコンテンツの総額は、18年に初めて2兆ウォン(約18億ドル)を超えた。最も比重が大きいのはやはりゲーム関連だが、16年からは音楽コンテンツも徐々に伸びてきている。
出典:韓国文化教育観光部による統計より
 第3次韓流ブームを牽引しているのがK―POPであることは間違いない。
いわゆる「K―POP」が出現したのは90年代後半で、韓国の大衆音楽のうち10~20代に支持されるロック・ポップスを総じた呼称だった。もちろん、この時点では日本での知名度は低く、一部のマニアが聴いていた程度だった。
Kコンテンツはニーズに敏感で、市場の動向に即応して多様化してきた。20年の世界的な流行は、大きなパラダイムシフトの先駆けかもしれない。

写真:コロナ禍においても、若い女性が多く訪れコリアンタウンの経営を支えている


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