期待と混乱の中、新年を迎える。人々が混乱と不安を感じるのは、彼らの責任ではない。メディアが混乱と不安をあおり伝えるから、そう感じざるを得ないのだ。私たちは1年間、途方もない混乱と不安、不便を強いられた。世界を襲った武漢肺炎ウイルスのパンデミックのためだった。生涯に一度も遭うことのない途方もない事態を経験した。人々は日常を変え、習慣を変えなければならなかった。パンデミックは経済を壊し、地球上で最も強大な国、米国の政治まで変えた。
米国の大統領選挙は未だ当選者が確定していない。だが、多くの人々は米国でなぜ大統領当選者が確定していないかを知らない。2カ月前の米大統領選挙投票は、広範な詐欺・不正が行われた。信じがたいことだが、米国の大統領選挙は、昨年4月の韓国総選挙の不正と驚くほど似ている。巨大メディアがこの不正を報道しないことまで同じだ。
混乱と激動の時代には信頼に足る情報が必要だ。ところが現実には私たちは、巨大メディアから重要な動きや変化に関する知識や情報を期待するほど得られない。目に見えない危機、間もなくやってくる災害を知らない場合、どれほど不安で恐ろしいか。
巨大メディアは重要なことを報道しない。今、世紀の大事件が発生しても、文明史的事件を市民は、大衆は知らない。巨大メディアは、米国で起きた途方もない詐欺・不正選挙を伝えない。米大統領選挙が終わったのにもかかわらず、なぜ当選者が確定していないのか、世界史を変えることになる米中戦争の本質を伝えない。彼らは中共全体主義や中国に不利なことはほとんど報道しない。ドナルド・トランプ大統領を根拠なしに誹謗し、極左と手を組んだジョー・バイデンとヒラリー・クリントン、バラク・オバマら米民主党の暴走は報道しない。誰かの検閲と統制に従って報道しているかのように思える。左翼や共産主義者に言論の自由が許され、自由市民にはその自由が許されない。
巨大メディアが米国の詐欺・不正選挙を報道しない事情を想像してみると、おそらく巨大メディアは選挙の前にバイデンが絶対有利と報道してきたのに逆の結果となった。自らの間違いを隠すため、詐欺と不正に目を閉じ、バイデンの当選を言い張るのではないか。今回の米国の選挙を通じ、米国でさえ行政・議会・司法がすべて破壊され、三権分立と相互牽制装置が機能しない現実を、腐敗既得権勢力と野合した巨大メディアは報道しない。
自由民主主義体制に不可欠とされる「言論の自由」は単純だ。一言でいうと、検閲と統制を受けないこと、権力から検閲されないことだ。ところが、今や自らが権力となってしまったメディアが自己検閲を超えて、自分たちへの批判を検閲し統制している。自分たちの権力を維持するために、グローバリストなどが持つ既得権と権力を共有するために自己検閲を行っている。
遠くから近づいてくる嵐を警報するメディアがない社会は不幸だ。言論の自由が消えれば、真実と正義の主張をできる自由が奪われ、安全と権利まで否定される暗黒社会が来る。
韓国の文在寅政権は昨年末、「学問の自由を許さない法(5・18歪曲処罰法)」「表現の自由を処罰する法(対北ビラ処罰法)」「人民裁判を保障する法(セウォル号特措法)」などを”多数決”で通過させた。メディアと言論の自由が正常に機能していれば、成立し得ない悪法だ。判事もメディアが作り上げた圧倒的な世論を気にして評決するに至った。
50年前には選挙制度はうまく機能していた。コンピュータシステムが導入された今より透明だった。しかし現在、多くのメディアが政治と選挙に利用され世論を操作し、加工された候補を見せていることで有権者は混乱する。そして、ついにメディアが選挙結果を決めるところまで至った。
統一日報は共産全体主義と戦ってきた新聞だ。全体主義との戦いにおいて、最高の武器は真実だ。米国でトランプ革命を可能にするのは勤勉な自由市民たちだ。怠惰な者には、世の中は変えられない。自由のために戦わない者や敗北者は自由の果実を享受できない。公正な言論はただで得られるものではない。