編集余話

日付: 2020年12月12日 08時23分

 毎年発表される「今年の漢字」だが、読者の皆様が思い浮かべる漢字は何だろう。今年は暗い漢字が並ぶのではなかろうか▼ストレートに予想すれば「菌」である。解説は不要だろう。野火のごとく世界に広まり、今も猛威を振るっている中国発の新型ウイルスとの戦いは、来年も続くに違いない▼「新」も候補の一つだ。新型コロナウイルスの拡散を受け、新しい生活様式が生まれた。それはもはや新常識として定着しているといっていい▼新たな対立の軸も、より明確になった1年だった。貿易戦争に端を発した米中対立である。米国による中国製品の締め出しや、中国の製造ラインの停止から、同国をサプライチェーンから外す動きが加速した▼同盟国である米国につくのか、最大の貿易相手国である中国につくのか、韓国は決断を迫られた。その結論は出ていないが、現政権の対中スタンスを見る限り、中国依存からの脱却は難しそうだ▼韓国では、多くの市民が文在寅大統領に退陣を求めるデモに参加している。最近では大手メディアも政権に批判的な論調が出始めた。悪化する日本との関係にも苦言を呈し始めている▼こうした意見が見られた4月、韓国では総選挙が行われた。そこで浮上したのが不正選挙疑惑である。11月の米大統領選でも、不正が指摘されており、トランプ大統領は未だ敗北を認めていない▼「繰」も今年の漢字候補に入るだろうか。不正は「繰」り返され、重要事項の結論は「繰」り延べられた2020年であったように思える。


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