【BOOK】『1㎝ダイビング』(テス・ムンジョン・著/岡崎暢子・訳)

日付: 2020年11月18日 00時00分

 これは「現実からほんの1cm自由になるくらいの、小さな幸せ探しプロジェクト」に参加するための本である。著者は2人で、それぞれ1号、2号と呼ばれている。そしてこの本を手に取った読者は、晴れて3号としてプロジェクトの一員に加わることができる。もちろん、参加しない選択肢もある。その場合、本書は共感できることがいくつか書かれた普通のエッセイだ。もし参加すれば、世界に1冊しかない自分だけのオリジナル版となる。
ダイビングの準備運動として用意された質問は「スマホ以上におもしろいことがありますか?」だ。これに対し2号は「そんなものがあれば苦労しない」と反応する。どうやらプロジェクトには文句を言ってもいいらしい。
幸せな気持ちになるために、楽しかった過去を振り返ってみるという方法がある。だが、幸せな過去よりも不幸な思い出の方が多い人はどうすればいいのか。心配いらない。このプロジェクトではもう1歩踏み込んで「つらかった過去を吐き出してみる」ことにチャレンジする。さて、効果のほどはどうだろうか。
宝島社刊
1450円(税別)


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