韓国「単身世帯」増える

住宅や生活品の需要に変化
日付: 2020年07月29日 00時00分

 6月末での韓国の1人世帯数はおよそ877万世帯で、全体の38・5%と過去最高を記録。伝統的な4人家族は急減し、非婚・晩婚化や高齢化による構造の変化が明らかになった。また、超高齢化社会の進む日本では70~80歳代の単身世帯が急増、他人とのかかわりがほとんどない孤立状況にある高齢者も増えており、介護事業者の不足などの課題も含め、早急の対応が求められる。

超高齢化社会の日本さらに深刻

 8日に韓国の行政安全部が公開した「2020年6月末住民登録人口・世帯状況の分析」によると、今年6月末時点での1人世帯は876万8414世帯で、全体(2279万1531世帯)の38・5%を占めることがわかった。この数字は世帯員数別のなかで最も高い。次いで2人世帯23・1%、3人世帯17・6%と続く。伝統的な家族構成と考えられてきた4人世帯は、08年末には22・4%と2番目に多かったが今回15・8%まで減少した。
一人暮らしが増えた理由としては、20~30代の非婚傾向や晩婚化、配偶者に先立たれた高齢者が多くなっていることが指摘されている。特に高齢者の1人世帯は確実に増えると予想され、現実の社会構造に適した政策が望まれている。
単身世帯の増加は、日常生活においても様々な変化をもたらしている。たとえば住宅は、専用面積24~42平方メートル規模の需要が高まっている。また、狭い部屋用にデザインされたインテリアや、小分けにされて店頭に並ぶ食材、1週間分の1人前のフルーツ宅配など、単身者または2人世帯に向けてのサービスも充実してきた。
2015年に単身世帯数が1841万8000に達した日本では18年に、国立社会保障・人口問題研究所が40年までの将来推計を出している。それによると、25年には単身世帯は2000万に届く試算だ。なかでも注目されるのが、80歳以上の女性の単身世帯で、25年には34%増加して223万と見込まれており、全年齢層の中で最も割合が大きくなる。伸び率という点では、70代以上の単身男性が50%以上増加と最も高い。高齢者の単身世帯の増加は、社会的孤立のリスクを高めることになる。
単身世帯者が要介護となった場合、主に事業者に日々の生活を頼ることになる。介護職員の不足をどう補うかなど、移民政策のような思い切った対策が緊急の課題となっている。
韓日で似たような傾向が見られるが、両国ともいまだ効果的な手は打てていないのが現状だ。


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