最後の秘密親衛隊を組織

金正恩、自滅へ暴走
日付: 2020年04月08日 00時00分

 中共ウイルスの蔓延で北韓体制が崩壊の危機に陥っている中、クーデターなどを恐れる金正恩が、軍を監視する既存の組織をさらに監視するための秘密親衛隊を作った。
米議会運営の自由アジア放送(RFA)の報道(3日)によれば、北韓軍を監督、監視する組織を統括監督する最高司令部直属の秘密組織「軍政指導部」が新設された。金正恩が昨年12月末開催された党中央委員会第7期5次全員会議で、党と軍隊など権力機関の不正腐敗や幹部の生活を叱咤した後、その実態を自分に直接報告する軍政指導部の新設を指示したという。
軍政指導部は、中央党部部長級幹部らに軍階級を付与し、金正恩を決死擁護する秘密親衛部隊だ。軍総政治局をはじめ、軍団司令部と将官級の私生活まで検閲、現場で逮捕もできる強大な権限を持ち、先月から業務を開始したという。
北韓軍監視は、すでに党所属の総政治局(金秀吉大将)と国務委員会直属の国家保衛省(鄭京擇大将)があるが、金正恩は信頼していない。
金正恩は、数々の側近の粛清・処刑や護衛司令官の処刑、国家保衛省に対する検閲という前代未聞の措置に続き、自らの秘密資金が枯渇するや党と人民と軍隊から搾取している。最近では、軍の補給を担当する後方総局への大々的検閲を指示。さらに今月から将校らの食糧供給の3分の2を削減した。軍は爆発寸前だ。
党務を妹に任せ、今週9日、最高人民会議を招集したが、住民と軍に対する搾取が加重され、体制耐久力が臨界値を超えている。


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