末期状況を露呈する平壌

生活総和も中止
日付: 2020年04月01日 00時00分

 平壌の雰囲気が極めて混乱している。中共ウイルスの蔓延で全国的に数万人が死亡した可能性が語られているなか、金正恩は平壌を留守にして地方や軍部隊ばかりを回っているようだ。
金正恩は健康のためか、日常的な党務を金与正に任せている。党組織指導部第1副部長の指示と談話が出て、昨年まで活発だった外務省は一切動きがない。
「尊敬する金与正同志!」という尊称を使用している。一人絶対権力体制ではあり得ないことだ。金正恩の健康上の問題があったとしても、共同政権を公式化するようなことだからだ。
金正恩は最近、とんでもない指示を連発している。北では中共ウイルスのため、国境を封鎖しても疫病が蔓延しており、軍隊内でも全国的に多数の死者が出ているという。この状況で、軍反発を買う指令を下した。金正恩が軍隊を運営するための事業をしてきた人民軍後方総局に対し、大々的な検閲を指示した。過去8年間の後方総局事業を点検するようだ。目的は、住民の不満を不正腐敗した軍人のせいにして、隠匿された外貨と材料を没収し粛清するものと思われる。軍の決定的な反発を買う措置だ。
金正恩は、全国の荒廃した鉄道の補修を児童や主婦まで動員して補修するように指示したという。無条件補修および、全住民に食糧供出まで命じた状態だという。飢餓と感染症の二重の恐怖に怯える住民たちは「第2の苦難の行軍」を予感して自暴自棄状態と言われてる。さらに驚くべきことには、労働党組織指導部が毎週土曜日に全国的に実施する党生活総和を、感染防止のため3月下旬から中止し、書面で提出するように指示したのだ。労働党創建75年ぶりに初めてのことだ。もちろん住民は大喜び。党生活総和の中止は、金氏王朝の終焉を告げる予告と受け止めることができる。


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