「金氏王朝」と心中する朝総連

今年度も金正恩に盲従する姿勢固持
日付: 2020年03月25日 00時00分

 「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」は7日、『総連の2019年度事業総括と2020年度主力課業について』と題した、在日本朝鮮人総連合会(朝総連)中央常任委員会発行の文書を公開した。これは朝総連、つまり朝鮮労働党在日支部から本部への報告書だ。朝総連は今年も金正恩に盲従する姿勢を堅持しており、すなわち既に滅びつつある金王朝との心中にほかならない。

 「在日本朝鮮人総連合会中央常任委員会第24期第9次会議」で使用された文書の和訳が7日、「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」のHPで公開された。
文書には19年度における事業総括と20年度の活動方針が記されているが、つまりは朝鮮労働党本部への事業報告書だ。
これにより、在日本朝鮮人総連合会(朝総連)は朝鮮労働党の在日支部であることが改めて証明された。
事業総括では、「総連は敬愛する元帥様の唯一的領導体系を徹底的に打ち立て、宣伝教養活動を力強く繰り広げた」など、朝総連がいかに金正恩からの指示を懸命に遂行したかが書かれている。
対照的に、20年度の活動方針は抽象的だ。次世代の育成や、日本当局と戦い金正恩体制を盲信する姿勢を明確にしながらも、どのように展開していくかは曖昧で、具体性に欠けている。
このことから、朝総連が現実に動員できる人員は乏しいことが推測できる。
実際、18年末における日本国内の朝鮮籍者数は2万9559人と、平壌が労働党在日支部に最高人民会議代議員を割り当て始めた1967年当時の10分の1以下だ。国際社会の動向から、19年末には更に大幅に減少するとの見方もある。
武漢コロナウイルスは金正恩体制に深刻な打撃を与えている。北韓当局は感染者ゼロを謳っているが、13日に在韓米軍のエイブラムス司令官は「感染者がいると確信している」と述べた。
また、国際社会の圧力もより強まっていくだろう。特に米国は、北韓を「ならず者国家」と規定し、強硬姿勢を取ることは既に国全体の合意事項だ。
さらに先月28日、金正恩が朝鮮労働党の人材育成所である金日成高級党学校を打撃したため、平壌が機能不全に陥っているほか、党組織指導部の第1副部長に任命された金与正を中心に権力が再構成されている動きもみられるなど、北韓は混乱のさなかにある。
現体制の瓦解が避けられず、自身もまた衰退の一途をたどる朝総連。組織の存在意義がなくなろうとしている今、一体どこに忠誠を誓うのだろうか。


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